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隠れたる名盤。

2021年11月2日


MDに保存されていた懐かしの音源、サルベージ第二弾。1981年に公開されたサンリオ制作の劇場用アニメーション映画「シリウスの伝説」のオリジナル・サウンドトラック盤。自分はこの作品を観たことはなかったのだけど、1991年に専門学校在学中に入学した東京演劇学院声優科の授業において、アフレコ実習用の教材として初めて触れたのでした。ディズニーアニメに負けずとも劣らないオールハンドトレスによる美しい作画、主人公シリウスとマルタの涙を誘う悲恋の物語、そして流麗かつシンフォニックな音楽。残念ながらヒットはしなかったものの出演声優も古谷徹、小山茉美、武藤礼子、藩恵子、榊原郁恵、内海賢二と実力派揃い(敬称略)。10年程前にやっとソフト化はしたもののサントラ盤の再発はなし。すぎやまこういち先生が「ドラクエ」で名を馳せる前の作品で、自分にとって先生の音楽の魅力は1970年代の特撮作品(「帰ってきたウルトラマン」ほか)などと併せてこの一枚で堪能できる(演奏はNHK交響楽団)。古い世代なもので、宮崎駿のジブリ作品の諸作を観る以前に「未来少年コナン」や「ルパン三世パート2」(照樹務名義で演出したエピソード)または「カリオストロの城」で宮崎ワールドはお腹一杯、という感覚があるんだよね。このサントラの白眉はサーカスが歌う主題歌と挿入歌。「愛のカンタータ」はメロディが本当に美しく、不意に思い出すとつい口ずさみたくなるほどだ。埋もれたままなのは惜しい!!



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