灯台下暗し。
- Ryusaku Chijiwa
- 5 日前
- 読了時間: 2分
2025年5月30日
ラーメン店を食べ歩いて「ラーメン通」「ラーメングルメ」を自認しているような輩が自分は好きではない。ライター気取りであちこちの店を訪れては蘊蓄をひけらかし自分の好みと比べては手厳しく批判ばかりを書き立てる。着丼などというこの世に存在しない言葉を当然のように使う、文章を書くことにおいては素人だが二十数年にわたり書き記すことを欠かしていない自分から見ればバカの極みだ。この手の食事は美味いか不味いか、好きか嫌いかでいいではないか。そうした手合いが跋扈する時代になってからはラーメン店も昔に比べて実にやりづらくなったろう。―――最寄り駅を降りてすぐの場所にかれこれ7、8年前にオープンしたラーメン店がある。自分がこれまで利用したのはせいぜい4~5回程度だろうか。飲み会の帰りとかごく稀に奥さんと夕食を別々に摂る必要がある時などに行くのみなのと、横浜家系というのがもともとあまり好みのジャンルではなかったというのが利用頻度の低い理由。深夜0時過ぎでも営業しているので便利だし、もっと足を運ぶ回数が多くてもいいと思っていたが、最近珍しく立て続けに二度利用した。女性のワンオペで大変そうだが、店内はカウンター席のみで定員は10人ほどなので何とか回せるのだろう。口コミを読むとスープはセントラルキッチンで仕込まれたものだそうでその点からも評価が低めのよう。しかし自分はとても美味しい、また食べに来てもいいなと思える好印象の味である。丁寧なサービスも嬉しい。わざわざ都心の人気店に行かずともここで充分とさえ思える。面倒なマニアの評判を取るためではなく地元の住民に愛されて8年頑張っている。それでいいじゃないか。

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