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歩くこと、ゆっくりと、進むこと。

2021年11月1日


午前8時、刷毛で描画したような秋の空をぼんやりと見つめている。朝晩は肌寒いけれど、まだ底冷えはしておらず、日中は薄手のインナーにジャケット一枚を羽織れば快適に過ごせている。考えることはいいことだけど、考え過ぎても良くはない。今後の人生における漠然とした不安や将来への展望、しかしどうにもならないことに頭を悩ませるより、今を生き抜くことを考えるのが先だ。この平和な日本で、平穏な日々の生活を送ることが実はどれほど大変なのかということを、時に思い知らされる。生きなくてはいけない。様々な逆境に負けてはいけない。放棄したらすべてはそこで終わり、これまで歩んできた人生はほぼ無意味なものとなってしまう。コロナ禍が世界を覆って人々の暮らしを大きく変えるとともに、先の見えない不安と恐怖が人々の心を蝕んでいる。みんな、負けるなよ。そして自暴自棄になるなよ。誰もが苦しいんだ、みんなが未来への明るい展望を抱いているわけじゃないんだ。投げ出したら負け、諦めたら終わりなんだ。生きようぜ。辛くても歯を食いしばって生きて、そこで何かの喜びや充足感を見つければいいじゃないか。前を向いて、歩いていこうよ。


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