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悲しいサヨナラ。

更新日:2023年1月20日

2023年1月15日


自分がドラマーとして人生で最も影響を受けたと信じて疑わない、Y.M.O.の高橋幸宏さんが天に召されました。昨年6月の誕生日以降の情報発信がすべて途絶え、9月の50周年ライブにも姿を見せなかったことで、きっと経過は思わしくないのだろうと心のどこかで覚悟はしていました。ドラマーであるよりもミュージシャンなのだというスタンスを貫き、アーティストは理性よりもまず感性なのだと公言していた高橋氏。年齢を重ねても、常にお洒落で「カッコいいユキヒロくん」であり続けた彼の生き方において、弱々しく老いさらばえた姿を見せたくないという思いがあったのだろうと想像します。ナイーブで神経質という性格ながら、ドラミングは前ノリで時に攻撃的(本人はジャストだとよく言っておられましたが)、スネア主体のオカズ、キレの良いハイハットワーク・・。そしてまた優れたソングライターでもあり、心に残る名曲を数多く書いています。2019年に新宿文化センターの開館40周年記念として行われたスペシャルライブでは新旧の楽曲を余すことなく聴かせてくれて思わず感涙したことを、昨日のように思い出します(感想の書き込みをしたら何とご本人が「いいね」を!) 昨夜は同じ事務所の仲間がデュオで昭和歌謡を歌うという趣向の楽しいライブ。観客として来ていたガロのマークこと堀内護さんの最後のアルバムでエグゼクティブプロデューサーを務められたという方(!)とお話することが出来たので、期せずして幸宏氏の話題で盛り上がったばかり【ガロには小原礼とともに参加していましたが、本人はかつてラジオ番組で「(ガロのバックを務めていたのではなく)5人でガロをやっていたんです」という独特の言い回しをされていました】・・その翌朝の訃報に接して、胸がつぶれそうです。誰よりも仲良しだったトノヴァン(加藤和彦氏)も、まさかユキヒロがこんなに早く会いに来たことを、苦笑いで迎えているような気がします。病気はとても辛かったと思いますが、再会はきっと嬉しいでしょうね。

幸宏さん、あなたに憧れてドラムを始め、手作りのステージシャツやヘッドセットマイク、シンセドラム、そしてフレーズをすべて真似した少年時代、あなたの曲を聴き、あなたの曲を歌って人生を歩んできました。素晴らしい音楽を、素晴らしいインスピレーションを、本当にありがとうございました。これからもずっと、ずっとずっと、あなたが大好きです。ALL NEED IS LOVE──愛こそはすべて。幸宏さんの魂の安からんことを。

バート・バカラックが書いた、映画「幸せはパリで」のテーマ曲(歌はディオンヌ・ワーウィック)をカバーした「The April Fools」。幸宏氏がDJを務めた「高橋幸宏のオールナイト・ニッポン」のエンディング曲でもありました。我が青春の想い出です。

ユキヒロ、、でもやっばり寂しいよ。



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