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山下達郎ライブ@中野サンプラザ。

更新日:2023年1月30日

2023年1月25日


自分が初めて行くことになっていたはずが出演者のコロナ罹患があり山下達郎さんのライブが急遽中止となったのは昨年(2022年)の8月19日のこと。あれから5カ月―――。

振り替え公演の会場は変わらず聖地・中野サンプラザ。事情が事情だっただけに本当に開催されるのかどうかが何よりも心配で、たとえ何かトラブルがあってやはり中止ということになっても落胆しないようにしようという妙な気構えをもってこの日を迎えました。山下御大でさえもご自身をツチノコのようなもの(存在自体が架空なのでは?と言われることに対して)とネタにされているほどで、とにかくこの目で実際にその姿を見るまでは何も信じられない、というのが本音。公式、非公式取り交ぜてライブ音源を飽きることなく聴き続けてきた一年半、体調万全、今日は終日NGを入れているし(ライブは夜からなのに!)いわゆる”散らからない”クラッカーも買ったし、オペラグラスも調達した。「生」タツローを体験できる嬉しさに心ははやるばかり、公式サイトのキービジュアルをバージョン違いのものに差し替えたり、この日着ようと思って買ったソフネットのシャツでコスプレをしてみたりでワクワクが止まらない(結局これは却下しRIDE ON TIMEの衣装で出掛けることに決めた)。


本家のジャケットにならい口を開けたポーズから閉じたものに変更。こちらの方がやっぱり自分らしいかも(カメラマンさんにも「え、口開けるんですか?」と言われてしまった)。


これはタツローさんが星野源さんと対談された際に着ていたものと同じブランドのシャツ。ただしドットの間隔と色味が違っていて、おまけに帽子の色合いも違って出来はイマイチ。


運命の日。2023年1月25日、自分はきっとこの日を生涯忘れることはないだろう―。


縁起を担いで、朝からうな丼。もちろんタツローさんにあやかって。かぶれてるんですよw


平日は基本、日中仕事なのでオフを取った今日は別の用事も済ませます。逝去した母に関連して必要となるので市役所に出向いて印鑑登録をして証明を取り、またなかなか気軽に顔を出せない事務所に遅ればせながら年明けのご挨拶に出向く。差し入れは知る人ぞ知るカークランド(コストコ)の巨大ティラミス。イベント感があって楽しんでもらえると思ってね。


色々用事を済ませていたらギリギリになってしまい、中野駅に到着したのは開演30分前。でも無心でその瞬間を迎える方がかえって良いのかも。さあ、「お楽しみはこれからだ」!


道行く人々が皆同じ観客では?と思えてしまうのはライブあるある。自然に早足になるね。


そびえ立つサンプラザ。この会場における山下達郎ラスト2デイズ。何てラッキーなんだ!



ホールやスタジアムでのライブへは奥さんに付き合って行くaikoや藤井風くんなどで足を運んでいるけれど、物販での混乱や入場整理での行列待ちもなくスムーズで大人の雰囲気のライブといった風情がある。観客の年齢層はやっぱり高め(自分より上だから50代後半から60代以上)。コスプレまでして浮き足立っているファンはさすがにいないなあ(笑)


※山下達郎「PERFORMANCE 2022」ツアーは2月以降、振り替え公演が残り5本あります。ネタバレを含みますので、ライブに行かれる前の方はここから先、ご注意を!


そして18時半、ほぼ定刻通りの開演。SHINING FROM THE INSIDEが流れる中でのメンバー入場、そして山下達郎のライブにおけるオープニングは定番の「スパークル」!このギターカッティングとともに会場はヤマタツ・ワールドとなり、紛れもなく最上級のサウンドで数々の名曲が繰り広げられる。今日ではどんなアーティストでも当たり前のように導入している大型ビジョンもなく、2階のほぼ最後列からオペラグラスで達郎さんの姿を凝視する。動いている、歌っている・・・ごくごく当然なことなのに、何もかもが新鮮!恋焦がれていた姿の見えぬ人が今そこに立っている――それだけで奇跡のように思えて、感激や感動などといった月並みな言葉などではとても表現し得ない、何とも不思議な気分に包まれていた。達郎さんも言っておられるが、新作アルバムをリリースした後のツアーというのは得てしてそのお披露目ライブとなるもので、ファン心理としては聴き馴染んでいるヒット曲を聴きたいという本音を圧し殺すところがあったりするもの。しかし達郎さんは「やりたい曲を、やりたいようにやる」と公言されている。その言葉通り、セットリストは出し惜しみすることなく新旧の名曲が並んでいる。自分はこの一年ほど達郎さんのライブアルバム「JOY」だけでなく非公式のライブ音源のコンピレーション盤を数種類、みっちりと聴き込んできているだけにどの曲もお馴染みだ。大瀧詠一さんのカバー「君は天然色」もすっかりヤマタツ・バージョンとなっているし、キーボードで弾き語りをした「シャンプー」のなんと素敵なこと!ライブでは必ず演奏されるという「クリスマス・イブ」も、ずっと昔から歌い親しんだ曲なので感激もひとしお。ファン歴の浅い自分としては琴線に触れる曲として「ずっと一緒さ」が筆頭だったのだけど、「さよなら夏の日」の不意打ちで涙腺が崩壊。随所に入るMCも楽しいし、ファンサービスも満点。ウナギの次は極上のステーキ、その次にオマール海老がドンと運ばれてくるかのような(形容が全部食い物でスマン)次から次へとメイン料理が続くといった豪華なラインナップ。デザートを三種類も堪能したら美味しいお紅茶まで付いてきたといった感のある、お腹一杯のステージ。あれも聴きたい、これも聴きたいと探せば思いつくものは多かろうけれど、むしろ「あれもこれもそれも聴けたのが嬉しい」という思いが勝る。出し渋るなどということはおよそ考えていないのだろう。アンコール含めてきっちり三時間。長いなどとは全く感じず、いつまでもこの場に身を置いていたいと感じるほど満足の時間だった。途中の「LET'S DANCE BABY」でお決まりのクラッカーを鳴らした時に前の席の方(ご夫婦と思しき二人組の女性の方)の頭にテープが降りかかってしまったので(散らからない構造にはなっていたけど)、客電が点いたあと「あの、すみませんでしたこれ」と恐る恐る詫びを入れると「全然大丈夫ですよ!」と明るく応対してくれたのが嬉しく「今日、初めてなんです」と話すと「楽しめましたか?良かったですネ」と返してくれた。どうやら古参のファンの方らしく「クラッカー、ひとつ余っちゃったんですよ」と言うと「あ、それ(客出しの)音楽が終わったら鳴らすんですよ」と教えてくれた。なんと優しい達郎ファン!!そこまでの知識がなかったので、最後の最後でもう一発を鳴らしてこれにて本懐。幸せな気分に浸りつつ会場を後にしたちぢぃーでありました。「今夜は、最高!」


【後日談】こうしたライブの感想をすぐに書こうと思えど、考えがまとまらない。何をどう書いていいのかわからない状態。こちらはいつまでも魔法の水に浸っているような夢見心地の気分でいるので、とにかく最高だったということのほかには書き記すこともないのではと思うほどで、数日放置してしまった。ようやく書いてみたけど、何だかまとまりがないのはそのせいなのだ。ツチノコに遭遇したんだもの、そりゃ普通の体験じゃないよねえ(笑)





#タツロー・マニア

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