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修善寺湯ったり旅行2022・その2。

2022年4月16日


翌朝、貸し切り風呂と大浴場が使えるようになる5朝に起き出して一人いそいそと風呂へ。こんな早い時間ならばきっと空いているだろうと思ったら、まあいますよねえ、何事も必死な方々が(笑)利用の目安とされる30分きっかり利用する人は少ないだろうから回転率はさほど悪くないと思うんだけど、自分の入りたいタイミングに塞がっていると不満に感じるだろうから、これも運不運なところがあるんだろうね。表示板はわかりやすいんだけれど、「それぞれの部屋に対しての待合席が作られていて、そこに座っている人がまず優先」というルールが全く共有されていない印象があったので、施設側はそこを念押しする必要があるかな。これは口コミサイトにも投稿されているけど、表示板のランプが消えたのを見て、空いてるわーー!と突進するオバサンを実際何度か見たからね。フロントで説明すればいいんじゃないかな。利用者の年齢層が高い分、理解度が低いと思うんだな。難しいところだね。


ということで、一人浸かったのは「檜葉の湯」。修善寺温泉のお湯は限りなく温く感じるんだけど、身体は本当にポカポカと温まる。ゆっくりと長湯できるというのは楽しいよねえ。


再びお楽しみの朝食は7時から。ご飯(酢飯)に自分で乗せたのは「勝手丼」。これもまた一つ一つがきちんと美味しい。若い人には地味なのだろうけど、この「確実に美味しい」というのは大事なことなんだ。こうしたバイキングには必ずと言っていいほどお腹を満たすためのメニューとしてカレーが置いてあるけれど、ここには何故か用意が無かったね。そう、本来ならば無理にお腹を満たす必要なんてないんだ。色々な種類の美味しいものを味わう。これがこうした大型ホテルならでの楽しみ。手を抜かないのは素晴らしい!と感じました。


食後、奥さんと再び貸し切り湯へ。この「瞑想の湯」は寝湯が出来るんだね。簿妙にグッスリとは眠れないように設計されているところミソ。ちなみに、ここを含む電光掲示板で言うところの横のラインの部屋は景観ゼロ。縦のラインの部屋は辛うじて空が見える程度です。


もう一つぐらい入って行こうよと奥さんが言うので、唯一空いていた(皆さんギリギリまで粘っていたなあ)「土壁の湯」へ。「檜葉の湯」と同じような檜のお風呂だけど、解放感はわずかなんだけどこちらの方がいいね。七つの湯で一番気に入りました。個人的に陶磁器の湯舟は好みではないので、次の機会には岩座の湯に入ればコンプリートかな・・・あれ?w


今回、チェックアウトが11時と余裕があったのも嬉しいポイントでした。のんびりと帰り支度をしてホテルを出たのが10時半、残念ながら今日は小雨が降っているけれど、これもまた趣のあるロケーションと思えば問題にならず。宿から徒歩でほど近くの古刹、修禅寺を訪れ参拝します(おみくじは小吉)。平日でしたが他の観光客の姿もしっかりありました。


今や「映(ば)える」スポットとして有名な竹林の小径(ちくりんのこみち)。でもここ、ほんのわずかな距離(50m)しかないんだよね。ちょうど人力車のお兄さんが「アド街」で紹介されていた下から見上げる構図でお客さんの写メを撮ってあげているところ。ワアッと嬌声が聞こえました。毎度恒例のサービスなんでしょうね、雨でも雰囲気充分でしたよ。


お腹の空き具合はまずまずだったのだけれど、ふと目に入ったお蕎麦屋さん「胡々」さんに入ってみることに。ごくごく小体な店構えながら石臼挽き自家製粉の手打ち十割との看板を掲げているのでちょっぴり期待。実は18年前にこの地を訪れた際、同じように評判の蕎麦店を利用したんだけど、麺は塊になっていて特段美味しいと感じることもなく、桜海老のかき揚げも全くパリッとしておらずガッカリしたことがあった。店名の「朴念仁(ぼくねんじん)」は当時レギュラー出演していたアニメ「銀河鉄道物語」でバルジ隊長を称するワードとしてむとうやすゆきさんが用いたもので、その響きも新鮮だった時に何という巡り合わせだろう――!と胸を躍らせたんだけどね。ファンも多かったようですが口コミを子細に読むと時によって出来にムラがあったように思います(現在は閉店)。ここでは生桜海老のかき揚げせいろ(細挽き十割)と、せいろ(粗挽き九一)を注文。先客は老夫婦一組。香りよいそば茶を頂きながら待つと、ほどなくお蕎麦が供されました。分量もいわゆる観光地仕様ではなく十分なもの――十割はぼそっとした感じが一切なく、香りも良い。汁はおそらく蕎麦を引き立てるためにあえて個性の強いものにはしていないと見受けられる(根拠はナシ、でもメニューに書いてある蘊蓄は蕎麦そのものについてのみなので)。奥さんの九一は一のおかげでよりつるっと滑らかな食感。そして桜海老のかき揚げはパリッとして美味!そう言えば二年前だったか、評判が良いと聞いて伊豆高原駅からわざわざタクシーで行った蕎仙という店――蕎麦は凡庸、押しつけがましいサービスで酷い思いをしたが、何より同じ桜海老のかき揚げは全くカラリと揚がっておらず観光気分もすっかり萎えてしまった・・・いいお店と言うのは味だけではなく、サービスから店の佇まいなどすべてを含めた総合評価なのだ。昨年春にオープンしたばかりというこのお店、カウンター越しに見えるご主人の動きはキビキビとしてかつ蕎麦を丁寧に、丁寧に扱っていた――まごうことなき「いい店」だ。この手のお店としてはお値段も決して高過ぎるというものではない。マニアックな蕎麦好きにも、一見の観光客にも、これからも美味しいお蕎麦を提供して欲しい。あ、もう一つ忘れてはならないポイントは、山葵(ワサビ)が本物であること。山葵好きからすれば、小さく盛られたわさびは宝石のように見える。すりおろしを提供するのは材料に手を掛けることを惜しんでいない証拠。と、べた褒めをしてしまったがよくよく調べるとこちらは朴念仁で蕎麦打ちをしていた方が開いたお店なのだそう。道理でメニューがほぼ変わりなかったわけだと納得したが、味は数段上を行っている。またこの地を訪れたら再訪したいお店の一つになった。


はてさて、かくしてお腹もいっぱい、2004年に台風で流されてしまい2009年に再建された独鈷の湯も見たし、観光もそこそこに修善寺を後にします(修善寺駅で長く愛されているという駅弁「武士(たけし)のあじ寿司」もお土産に買いました。これも美味!)。駿豆線で戻った三島でしばしお茶をして、熱海から小田原へ。そこからロマンスカーで帰路につきました。予定を詰め込むことなく温泉を楽しむことのみに特化したのが良かったかな。自分には珍しく(?)しばらく無理をして働きづめだったので、いい休養になりましたよ!



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