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付け焼刃(やきば)は恐ろしい。

2022年3月23日


身内の付き添いで出掛けた際に隣接していたのがコロナワクチンの接種会場。内部の様子はわからないが、受付での案内を観察していると粛々と仕事をしているスタッフの中に一人、見よう見まねでホテルのコンシェルジュのような応対をしている若い男の子が。「こちらへご案内いたします」「お席の方へどうぞ」「あちらへお座りください」――手厚いサービスをしたいと考えているようなのだけど、その場、その状況に全くにそぐわないバカ丁寧さでどう見てもトゥーマッチ。しかもどの声掛けもどこかで見てきたことをうろ覚えで再現しようとしているから終始ぎこちなく、案内される側が全く安心感を見せることなく戸惑っている様子が見て取れる(敬語もかなりひどい)。言葉が棒読み、つまり形だけでやろうとしているからまるで真心がこもっていないのだ。悪気が無いのだろうということだけは感じられたのが救いだったけど、誰だこんなことをやらせているのは。他のサービスとの整合性が取れておらず、場違いのホテルマンは完全に浮いていた。形だけで恰好をつけるのか、本心でその思いを伝えたいと思って行動するのか。青年よ、上辺だけでは人の心は動かせないぞ。


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