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ブラック・ドッグの衝撃。

2025年11月30日


「レッド・ツェッペリン:ビカミング」(2025・英/米)122分


9月ロードショー公開で東京での上映が終わり、いよいよ神奈川県下でもラストというので遅ればせながら観に行ってきた。自分はディープ・パープル派だったので中高生時代は全くといっていいほどレッド・ツェッペリンの音楽に触れていなかったが、専門学校の軽音楽部の夏合宿ライブで後輩のバンドが突如「ブラック・ドッグ」を演奏し始めて度肝を抜かれたことがあった。人数はそれなりに居た部ではあれどみなが演奏するのはJ-POPかアメリカン・ハードロックの域を出ないものばかり。部室があるサークル棟のひとつ上のフロアの大学(同じキャンパス内の東京工科大学)の部室からはビートルズやストーンズなどの音楽が聞こえてくるのに、こちらは決まって「グロリア(ZIGGY)だ!」なんてやっていたのだから無理もない。ツェッペリンの魅力はそのキャッチ―なギターリフとドラムのボンゾ(ジョン・ボーナム)が刻むリズムの多彩さに尽きる。イアン・ペイス同様にファンキーなビート、計算された複雑なパターンと特徴的なフィルが持ち味で、アマチュアがコピーするにはかなりハードルが高いと言っていい。国内ドラマ―のフォロワーとしては湊雅史、小畑ポンプ(小畑隆彦)などが有名だが、確かそうる透さんも影響が大きかったはずだ。米国のストーンズのようなバンドは個人的につまらないと思っているので好みとしては断然ボンゾのドラムが魅力的だ。でも叩けないんだよね(笑)映画はオリジナルメンバーの証言(ジョン・ボーナムは本邦初公開となるインタビュー音源)をベースに構成され、各々の出自がミュージシャンとして経験豊かなエリートであることが意外な発見。ジーン・クルーパのドラムに影響を受けたなんてニヤリとさせられる場面も多い。だがせっかくの貴重な映像資料なれど見せ方が上手くないので冗長で退屈に感じる部分もあり、ドキュメンタリー作品としての出来は今一つ。権利関係なのか「移民の歌」「ブラックドッグ」「天国への階段」などの著名な楽曲はワンフレーズも聞けない。しかし当時の四人のスマートさはカッコイイね!

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