よくきたね。

最終更新: 3月16日

2021年3月15日


「GREENFIELDS」作詞・作曲:矢野顕子

(1984年6月25日発売「オーエス オーエス」収録)


初めて聴いた日から36年も経った今でもなお、どうしてだか、涙が止まらない曲。

アッコちゃんのどこか懐かしく温かな気持ちにさせる歌詞もそうだし、山下達郎の豊かなバッキングコーラスの美しさももちろんあるけれど。あの頃・・・14歳の頃の自分、鬱屈した思いもなく、悩みもなく、薄汚れた大人の卑しさを持ち合わせていなかった頃。家族がみな同じ屋根の下に一緒に暮らしていた頃。誰かが誰かを傷つけあうこともなく毎日が平和だった頃。そして・・・僕の心の中心に君がいた頃。君の誕生日プレゼントにと贈ったこのアルバム(発売日が誕生日から二週間後だったので、待たせてしまっている間はハラハラだった)。君はこのささやかな贈り物に喜んでくれ、ダビングしたカセットを僕にくれた。

高校を卒業し、無謀にもプロドラマーになると考えたもののあっけなく夢破れ、浪人を経て専門学校へ進む。再起をかけて声優の道を目指すもののスクールの同期生の裏切りがあったり事務所の先輩の陰湿な差別や妨害工作を受けたりと辛い時代が続き、ようやく正所属となった事務所ではチーフマネージャー(現在は社長)から「お前を潰してやる」などと高圧的な扱いを受けながらも晴れてこの世界にデビューし、仕事が出来るまでになった。長尺の主役もシリーズの主役も経験した。憧れの舞台で様々な人と出会い、様々な仕事を経験して、生涯の伴侶も得てささやかながら家庭を持ち、現在に至っている。お金はないけれど、健康で心豊かに日々を送ることが出来ている(本当はもっと活躍しなければならないのだが)。


でも、自分の過去を改めて振り返る時、鮮烈な記憶をもって瞬時に甦るのはこの頃、自分の中学時代の事なのだ。自分のルーツであり、原点であり、心の拠り所なのはこの時期に見て聞いて体験したこと。それほどに刺激的でいまだに忘れられぬ、自分を形成した大事な頃。

(自分が中学校の同窓会に幹事として携わり、細部に拘りに拘ったのはそのためなのだ。)

結局、自分はここから先に進んでいない。精神的に、僕は中学時代で時が止まったままなのではないかと思う。様々に紆余曲折して人生を歩んできたけれど・・・心は大人として成熟していないのではないかと思うことが今でもよくある。それが、51歳の自分の姿なのだ。



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