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最後のご奉公。

2023年9月15日


小田急電鉄を17年間走った観光用専用の特急ロマンスカー、VSE(50000系)である。定期運行はこの3月に終了しており、2編成ある車両は9月と12月に引退、今年中に姿を消す予定。しかし公式に告知されている単発イベントのほかに貸し切りでも走っているようで、沿線で見かける機会は多い。流麗なデザイン、気品のある純白のカラーリングで人気があった型式ではあったんだけど、個人的にはそうしたデザインありきで設計されているだけに実用面が置き去りにされている印象があって、妙にスカしている雰囲気もホスト系の悪いお兄さんのようで好きではなかったんだよね。ドア横のLED表示板も無理に縦型に配置したお陰で不自然で見づらいものになっているし、白亜の貴婦人のようなイメージのデザインでありながらスカート部分がうまく処理されておらずとてもスマートには見えないし(※但し2005年グッドデザイン賞受賞)、とにかく自分にとってはキザでいけ好かないという思いが最後まで拭えず、後継のGSEがそうした不満な部分をすべて補ってくれていたこともあって心はそちらへ持って行かれてしまっているという具合。とは言え!長らく鉄道ファンを楽しませてくれたのも紛れもない事実、このボディの美しさに心惹かれた人も多かったはず、ここに来たら華々しい引退の花道を温かい目で見守ってやろうではないか(何という上から目線)。この日も恐らく単発のイベント走行、横で見守るご家族の前でお子さんが運転士のユニフォームを着て記念撮影をしているところ。何とも微笑ましい光景、幼い時にこんな体験が出来るなんてなかなか凄いことだよね。最後まで人々を楽しませてください――!


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