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戦い終わって。

更新日:2023年7月9日

2023年7月6日


賭けたいという直感がズバリ的中したのか、深夜に応募した求人から間を置かず届いた面接日を指定する自動メールに【本日面接可能】と返信していたところ、午前中に素早い連絡があり「今日の今日でも来られますか?」との言葉にこれはスピード勝負だと考え「大丈夫です!」と答え、早速午後に訪問。ほぼ未経験であること、高齢であることについては全くと言っていいほど触れられず「うちは大丈夫ですから」という何ともありがたいお言葉。穏やかな口調で簡単な説明を受けたのち「では、採用ということにしますので」と驚きの即決。決め手はフルタイムで入れるということらしい(なかなかいないのだそうだけど、本当だろうか?)。派遣や社員で応募をし続けてきたけれど、こちらは単なるアルバイト。世間一般からすれば自分のような年齢(ミドル)には不相応だと思われるかも知れないが、河原乞食(役者)などという道に進んでしまったがゆえのペナルティ。それでも将来に繋がる可能性を十二分に感じる魅力的な今回の職場。「これからこの店を盛り上げていって下さい」との言葉には胸を打たれてしまった。社会人として(また声優としてさえも)これほど世間から求められていない、必要とされていない人材だというのに、使ってくれる――そうとなったら、絶対に(ああ、拾って良かったな)と思わせなければならぬ。そして自分を袖にした人々を見返さねばならぬ。それが忠義の尽くし所というものだ。慢心せず、初心を忘れず、精一杯頑張りたい。2021年の9月以来、約二年間にわたり転々としていた派遣の仕事はいわばその場凌ぎ、決して将来を見据えて長く働ける職場ではなかった。ほとんどの同級生は真面目に勉強し、大学で学び、ほぼ一つの企業で長く働いて家族を養い、環境の違いはあれども年齢相応の充実した54歳の日常を送っている。そうした努力に向き合ってこなかった自分は更なる苦労をして人生の埋め合わせをせねばならぬのだ。世間から見れば小さな出来事かもしれないが、これが自分の再スタート。何としてでも生き抜いてやるのだという覚悟だ。


思わぬ即決採用に真っ白になった気分で下北沢へ。お昼だといつも行列が出来ているのでなかなか入る機会がなかった「そると」を初訪問、白湯も魅力的で迷ったがここはやはり基本の「鶏そば」をいただく。何とも優しい、奥深い味わい。塩味で売っている店は数件行ってみたけれど、リピートしたいと思える店は久しぶり。秀逸な美味しさでした。また来よう!



以下の応募案件は恐らくこのまま連絡なくフェードアウトすると思われるが、進捗があればまたここでお知らせしていく。ウェブ応募は50回以上はしたろうし、面接も5月以降何度となく受け続けた。派遣でも社員枠でも応募した。いつでも身体を空けられる(スケジュールの都合を付けられる)ようにする声優であるが故の足枷(かせ)も、もはや無視するのみ。実際に仕事はないのだから。思えば、ジュニア時代に外画シリーズでともにメインキャストを張った仲間はお弁当屋の仕事で責任者にまでなっていると聞くし、共演の多かった後輩はかなり以前から家電量販店の社員として働いている。この業界、聞こえてくるのはそんな話ばかりだ。華やかに見えて、現実はアニメで活躍する若手とジュニアだけでほぼ回っている世界。いつの日にかきっとブレイクする日が来るはずだと自分は頑なに妄想し、何があろうと諦めるものかと歯を食いしばってモチベーションを失わぬようにしてきたが、それはただの夢物語でしかなかった。これからは、老後をどう生きていくかを考えなければならない。周囲にあれこれ言われることに反抗してみっともないブログを書いてきたが、それも今日で終わりにしたい。楽しいことを書いたら不真面目だとか、家族に対する思いを書いたら批判思想だとか、余計な事をいちいち家族に報告するのはやめて欲しい。本当にくだらない余計なお世話なのだと自覚して欲しい。母の四十九日ではそれがもとで取り返しのつかない諍いが兄弟間で起きた。おそらく修復することは不可能だろう。きっかけがなくともそういった事態になろうとは予想していたが、皆腹に溜め込んでいたものは直接、口に出さずにいたのだ。それが大人というものだろう。父も著作の中で家族や子どものことに触れているが、それは虚と実が入り混じった「作品」なのであって、それに対してああだこうだと言及するのはあまりに無粋過ぎる(もっとも父の作品は難しいので深読みする者はいないのだけれど、自分としては鋭い観察眼、熾烈な言葉に胸を刺されるような刺激があって読むのが怖い)。


都心で夜勤の仕事(7/2応募)→まだ連絡無し。

声優事務所の運営スタッフ(7/1応募)→まだ連絡無し。

6/30に面接を受けた飲食系の仕事→まだ連絡無し(回答期限7/10)。

派遣会社二社→連絡無し。


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