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オキシダント濃度。

更新日:2020年1月30日

2020年1月27日


近所に長らく廃墟のまま放置されていた某企業の独身寮社宅が取り壊しになった。2020年がオリンピックイヤーだからというのは無関係だと思うが、とにかく周囲の景観にも影響があったり(建物は結構大きい)、防犯上その他諸々の理由から考えても撤去は必要であったと思うので、やれやれと言ったところ。その解体工事現場に取り付けられた電光掲示板が、何だか昭和な雰囲気を醸し出していて懐かしい。若い方にはとんとわからない世界だと思うけど、自分が小中学生の頃(1970年~80年代)、渋谷のハチ公前には「只今の公害状況」と書かれた電光掲示板が据え付けられ、光化学スモッグについての「オキシダント濃度」や「ただいまの騒音○○ホン」などといった文言が表示されていた(池袋や目黒など、都内に数か所あったらしい)。公害病が社会問題となり、環境問題についてようやく見直され始めた時代、都会の空気はまだまだ淀んでいたのだ。渋谷区の公式サイトにある区南部の光化学スモッグ注意報の年度別の発令数の推移をみると、平成19年度は11回もあったところが、平成30年までには3回程度までに減少している(むしろ現代に必要なのは放射能濃度か)。

この類の電光掲示板が廃止されたのがいつ頃だったのかの記憶はないが、もう一度その画像を見てみたいと検索をかけても、まるでヒットしない。ある種、ハチ公前の象徴でもあったのに、写真に収まっている例がほとんどないのが意外だった。まさか東京都の負の遺産だと考えられている訳ではないと思うけど・・・かろうじて見つけた一枚をお借りしました。


これが45年前の渋谷駅前。ハチ公前からスクランブル交差点を望む。ちぢぃー6歳の頃。



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