吹き替え版は「財産」である――。

最終更新: 1月18日

2021年1月14日


この日録画していたBSテレ東シネマクラッシュ《映画で野球につれてって》で放送の映画「フィールド・オブ・ドリームス」を視聴。日本語吹替版は現行ソフトに収録されていない1992年「金曜ロードショー」で放映された貴重な日本テレビ版。主人公のレイ・キンセラの声はケビン・コスナーのフィックス声優である津嘉山正種さんでソフト版でも統一されているが、妻エイミーの声が松金よね子さん(「ロッキー」の好演でも有名)、シューレス・ジョーが菅生隆之さん、そしてテレンス・マンに小林修さんという顔ぶれ。かつて野球少年だった自分にとって大好きな作品であり、初めて所属した同人舎プロダクションでお世話になったのが社長の小林修さんであったことも思い入れのひとつ。再放送では原則的にソフト版だし、日テレ版は「ユニバーサル思い出の復刻版DVD」にのみ収録されたものの何故だかこの作品だけが再発されてもすぐに廃盤になり入手困難になっているのだ(現在amazonで81,270円で出品されている 怒!!!)。自分は長らく、ビデオ録画した1992年放送版をダビングして楽しんできたが今回、珍しくオンエアされるというので(これでやっと良好な状態の版が手に入るぞ)とこの日をワクワク、心待ちにしてのこと。・・・しかし、録画を見てみるとどうだろう、余計なCMが何度も入るのは編成上仕方のないこととはいえ、随所がカットされた短縮版、驚いたことにオープニングタイトルがバッサリと切られているのには驚いた(尺は決して長くないのに!)。それよりも自分が憤ったのは音声トラックの質の悪さだ。日本テレビでは地上波ゴールデンタイムとしては珍しくドルビー・サラウンドで放映されたのだが、まるでそのノイズリダクションがかけられた素材をしかるべき再生機器を使わずに再生してしまったかのごとく音が歪んでしまい、リミッターがかかった不自然な状態になっている。誰だ!こんな状態で管理し、かつ放送に際して何も適正な補正をしなかったヤツは!素人か!?プロとしてのプライドも矜持もないのか!!!!せっかくの素晴らしい版をこんなにズタボロの状態で、しかもハサミを入れまくって流すとは・・・・信じられない。やっぱり手持ちのダビング素材(まあ、かなり良好な状態なんだけど)で楽しむしかないのだろうか。良い日本語吹替版は財産なのだ。宝なのだ。声優という職業上、ある特定のバージョンばかりを偏愛することは本来良いことではないと自覚してはいるのだが、優れた役者がスタッフと一丸となって作った良質な吹き替え作品は、大事にしなければならないのだ。


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