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執筆者の写真Ryusaku Chijiwa

この街で生きる。

2024年3月15日


収録、通勤、バンドのリハーサルやセッションと、用事のほぼすべてで都心へ出掛けていく日常生活を続けて30年以上(普段は神奈川県央住み)。映画館通いをしていた小・中学生の頃に通っていたのは渋谷。都会の喧騒はあれどセンター街は猥雑な雰囲気もなく、コンパクトでくまなく歩き回れるところがお気に入りだったのだけど、次第に足が遠のくと同時に再開発で駅から街そのものまで大きく作り替えられてしまい寂しい限り。シフトしたのは新宿で、最初に所属した同人舎もマウスプロもこの地であるうえ、収録スタジオも多く人生の中で最も足を運んでいるのはここである(セッションに出掛けるのもこの界隈)。すべてが新宿起点となっている日々ではあるけれど、街として好きだという思い入れはあまりない。アニメ、外画ともに収録スタジオに通ったのは六本木もあるけれど、自分がことのほか好きなのは赤坂。赤坂(東北)新社や三分坂スタジオはジュニア時代に足繁く通った場所であり一昨年はほんの三カ月ばかり仕事で通ってもいた。同じ時期には新規オープンしたチェーンのビジネスホテルにわざわざ夫婦で宿泊したこともあったほど(大阪で利用した際気に入ったので)。赤坂駅から赤坂見附までの細長い通りをただ歩くだけでもこの街の雰囲気が好きなのだ。都会ではあるけれどビルがひしめくような窮屈さは無く、むしろ少しうらぶれた感さえある。ランチ時などマスコミ、業界系のビジネスマンでごった返してはいてもスノッブ的な嫌味はあまり感じない。それでいて狭苦しい路地には割烹や小料理屋もあり、格式高い一面も有していて面白い。久しぶりに仕事で来たけれど、何だか自分がここに返り咲いたような気さえする。件の通勤が終わる際の(また戻って来たいな)との思いが叶った形。今後も足を運ぶ機会が増えそうなので嬉しいね。新しいホームグラウンドになるといいなあ。


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