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大団円。

執筆者の写真: Ryusaku ChijiwaRyusaku Chijiwa

更新日:2020年9月29日

2020年9月27日


今夜はいよいよ新作「半沢直樹」最終回。今期の盛り上がりぶりに心動かされ前回シーズンをあわてて視聴し、今回も見逃した前半とラス前の第9話までをぶっ通しておさらいをして万全の態勢。奥さん(一緒にハマった)の仕事の帰りが遅いので予約録画をし食事の用意をしてこれまた準備万端。とっておきのワインを開栓し、追っかけ再生しながらの視聴。様々な伏線を拾ってある程度予測はしていたけれど、うまい具合に裏切られる格好になったり、あぁやっぱりねと膝を打つような胸のすく展開に最後まで目が離せず。善悪取り混ぜて実に多彩なキャストが登場したけれど、やっぱり(というか予想通りと言おうか)中車(香川照之)さん演じる大和田が最後、全部持ってったような気がするね(笑)。良い脚本に最高のキャスト、そして素晴らしいスタッフの熱意が伝わるようなドラマでした。大島さんもいい役どころだったしね(児島だよ!)。番組を見終え、ひとしきりネットの反応ぶりを眺めたりしたのち、香川さんのツイート「いずれ春永に…good-bye death!」、春永(はるなが)というのは、《いずれ春の日の長い季節になったらの意から》いつかひまな時、多く「はるながに」の形で副詞的に用いる表現。能狂言などで使われる季節(主に冬)の挨拶で、かの三島由紀夫が手紙の結びに好んで用いた言葉でもあるという。さりげなく、しかし今の季節を踏まえ、自身がまごうことなき歌舞伎役者であるというところをきっちりと示しながら、ファンに向け再会がそう遠くないことを告げる、何と含みのある、たおやかな表現であろうか。俳優、香川照之が誰より頭脳明晰であることを示す結びの言葉に、感嘆したのだった。


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