2021年9月22日
昨日の記事に書いたユタ・ヒップについてほんの少し。ドイツ出身の女性ピアニストとして本国で活動を始め、1955年、評論家レナード・フェザーの強い勧めを受けてアメリカに移住し、ブルーノート・レーベルと契約をする。彼女の代表作となる「ヒッコリー・ハウスのユタ・ヒップ 」(Vol.1と2)、「ユタ・ヒップ・ウィズ・ズート・シムズ」を録音したものの突如引退してしまう。(Wikipediaによると「小規模のクラブでの演奏を好んでいた事や極度のあがり症であった事、また音楽で生計を立てる事にあまり関心が無く、自分が感銘を受けない音楽を演奏・録音する事に気乗りがしなかった事」などが原因とされている。)
まさに彗星のごとく現れて去っていった、幻の女流ピアニスト。自分の一番のお気に入りはかつて日本たばこのCMにも使用された「ビリーズ・バウンス」。(自身のボイスサンプルでもそのまま再現して使用している。)雑然としたライブ感、少し気だるい雰囲気のピアノが耳に心地よく、身も心もリラックスさせてくれるのだ。貴方もぜひ、ご一聴のほどを。
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