2023年4月1日
毎度おなじみ、流浪の番組の「タモリ倶楽部」が惜しまれながらも放送終了―――。昔から昼間(笑っていいとも)よりも夜(タモリ倶楽部)のタモさんこそが本来のキャラクターの持ち味が出ているのだとずっと思ってきたけれど、2000年代以降そうした見方が一般に浸透して、赤塚不二夫さんへの弔辞が話題になった頃にはすっかり神格化された感がありました。肩肘を張らず、決して頑張らない自然体のユルさが魅力だったサブカルの先駆け的番組。録画までしてしっかりチェックするようになったのは「東京トワイライトゾーン」の頃からなので、かれこれ34年前のこと(単行本も買った)。「空耳アワー」にドハマリして録画したビデオをサークル(軽音楽部)の合宿で流しまくっていたのも懐かしい想い出。マニアックな企画が多い番組ながら、ああ今週も終わりだなと思いながらオンエアを見るというルーティーンが終わりの時を迎えました。2023年はさながら「お見送りの年」だね。長らくの金曜の夜のささやかな楽しみをありがとう。これもまた、時代の波のひとつです。
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