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執筆者の写真Ryusaku Chijiwa

音源発掘。

更新日:2021年8月7日

2021年5月3日


専門学校時代の自分のドラム演奏の音源をアップするため、久々にMD(ミニディスク)のポータブルプレーヤーを使って取り込みをしたついでに、眠っていた音源をいくつか同様にAudacityでファイル化した。取り込みをしたいものは幾つもあるんだけれど、今回はどれも高橋幸宏氏に関連するもの。「ネッスル・コーヒーサロン」と「景山民夫のスーパーギャング・ピテカントロプスの逆襲」はともに1984年のもの。前者はFM東京(現・TOKYO FM)で後者はTBSラジオで放送された番組。「ネッスル―」は月間プログラムのシリーズ物のようなんだけど、持っているのは初回のみ。幸宏氏が自身の音楽的ルーツを影響を受けた楽曲を紹介しながら辿るというもの。サディスティック・ミカ・バンドの「どんたく」(アルバム「黒船」に収録)を初めて聴いたのはこの時で、そのサウンドの厚みとカッコ良さには衝撃を受けたもの。これを聴きながらドラムをコピーしたし、ここで覚えたゾンビーズのヒット曲「テル・ハー・ノー」はOfficial髭男dismの「ノーダウト」を聴いた時にあれがモチーフになっているんだろうなとピンと来たり、少なからず自分の音楽的な血肉になっている。続きの回も聴きたかったなぁ。「スーパーギャング」は短命に終わった深夜ラジオ番組で、幸宏氏がゲストの回。宮沢章夫が率いていた演劇ユニットラジカル・ガジベリビンバ・システム(活動は1989年まで)の前身となるドラマンスをフィーチュアリングしていたが、ドラマ部分は独立して挿入されていた。シティボーイズ(大竹まこと/きたろう/斉木しげる)をはじめ中村ゆうじやいとうせいこうがキャストの「核シェルター家族」の第一回。「スネークマンショー」の桑原茂一が仕掛人とあって不条理かつアナーキーな笑いを含んだ毒のあるドラマながら、非常に丁寧に収録されている印象(「高橋幸宏のオールナイトニッポン」の中で景山民夫による脚本で当時駆け出しのスーパー・エキセントリック・シアターを交えたメンバーによるコントが挿入されていたが、恐らくは一発本番だと思われるほどアバウトな出来だった)。唐突にゴジラが出現するくだりがあってこれは景山民夫お得意のネタなんだけど、氏も脚本に関わっていたのかな?これもまた続きを持っていないので結末を知らないまま37年が経過してるんだけど、いまだに気になるのよ(笑)。三本目はぐっと最近のもの(と言っても2002年)で、高橋幸宏、細野晴臣の両氏によるユニット「SKETCH SHOW」のライブ音源で、ソフト化されているものではなくBS2で放送された際の短縮版。まだYMOが再々結成される前の頃だったので、曲はごく静かなものが多かったけれどこれは気に入ってかなり繰り返し聴いていた。プロローグで流れるTHE END OF THE WORLD(「この世の果てまで」)の冒頭部分が欠けていたので編集して原曲をオーバーダビングしてみた(ボーカルはスキータ・デイヴィスではなくジュリー・ロンドンのバージョン)。因みに今回ソフト化されている映像をたまたま初めて見ることが出来たのだけど、BS2で放送されたものよりもアングルやカット割りが非常に悪いことに驚いた。見ていてストレスがたまる物で、完全にオンエア版に負けているのだ。どうしてこうなっちゃったかなあという出来栄えで、そうとなればこの短縮版はますます手放すことが出来ない。YMOの活動再開へ至るまでの過渡期的ユニットだったために現在の需要はないと思われ、BS2オンエア版の完全版は恐らく陽の目を見ることはないだろう。・・・MDに残された様々な音源、発掘は今後も続きそうだ。


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