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執筆者の写真Ryusaku Chijiwa

避暑地の休日。(その2)

更新日:2021年8月7日

2021年5月28日


軽井沢滞在二日目。

昨夜は結局、食事や風呂の合間を見てFacebookの返信を打ち続けていたこともあって(放置したままだと申し訳ない気がして)、就寝したのは深夜二時頃。今日はしなの鉄道に乗る日なので六時起床。事前に運行スケジュールを調べたところお目当てのラッピング電車は七時四十三分の軽井沢発に乗って小諸へ行く必要があると判明。それならば貸別荘から一番近い信濃追分から乗車すればいいのでは?と考えたがそうするとこの区間の乗り降りにお得に使える「軽井沢・長野フリーきっぷ」が買えないのだ。宿から軽井沢駅までは約四十分の距離ながら、道路事情は明るくない(昨日は迷ったし)。時間に余裕を持って出かけ、七時前に軽井沢駅に到着。これで予定通り電車に乗れます♬ちなみに朝はツルヤで買った瓶詰のハニーナッツ(ナッツの蜂蜜漬け)をヨーグルトに落として食べてみた。自然の風味、甘さが美味!ツルヤオリジナル「濃密グルメヨーグルト」のコッテリした食感は特筆モノでした。


やっていることはまんま「鉄子の旅」なれど、電車は子どもの頃に憧れの対象だったという程度で専門的な知識は皆無。と言っても古い車両を見るのは今でもわくわくするね。軽井沢駅はどうやら鉄道ファンにとって楽しみの多い場所らしい。旧駅舎の前には1962年に廃止となった草軽電気鉄道(軽便鉄道)のデキ12形13電気機関車、しなの鉄道軽井沢駅にはEF63形機関車をはじめ10000形ELアプト式機関車、MTT08-16SLCマルチプルタイタンパー(通称マルタイ)などが展示され、さながらミニ鉄道博物館の様相。しかししかし、今回の目的はあくまでもしな鉄の115系のS3編成「湘南色」とS16編成「横須賀色」。初志貫徹!


こちらはデキ12形。EF63も撮ったけれどここでは割愛。



軽井沢駅でフリーきっぷを買い「しな鉄カラー」の115系に乗って出発。ほどなく到着する小諸で乗り換え。これがついにご対面の「スカ色」。圧倒的な存在感、古き良き昭和の車両デザインは惚れ惚れするねえ。7月末に引退予定とは言え、5月の平日にマニアの姿はない。


八時五十分、途中駅の戸倉で一旦下車(後続のS3編成に乗り換えるため)。この横須賀色は二編成走っているが、湘南色は一編成のみ。長野まで行きそのまま折り返しで乗車をするつもりだけど戸倉までしか行かないのは楽しみが少ないからと、往路も復路も湘南色に乗ることにしたのだ。次の電車は九時十九分。三十分ほどの待ち時間は駅の前を少し歩いてみたが、ひなびた温泉街の名残はあっても人の姿はまばら。軽井沢よりも気温は低く、寒いね。


懐かしい湘南色の115系(撮影は長野駅)。実際に見ると、やはり迫力が違う。恰好良い!


かくして九時四十四分、長野駅へ到着。ここから妙高高原へ至る北しなの線の区間は利用せず今回はこの駅で折り返します。秘かに楽しみにしていた沢田敏子さんによるアナウンス「ながのー、ながのー」は残念ながら聞けず。通勤ラッシュが過ぎて、人の数も少なめに。



おそろい(笑)


目的の写真は撮れたし、車内は人もまばらになったので持参したお弁当を広げます。言わずもがなの「峠の釜めし」。しかしこの沿線のおぎのやの駅売店は軽井沢にしかなく、販売は九時四十五分からなので朝は購入できないと調べていたので、前日に横川SAであらかじめ調達していたもの。戸倉のコンビニでちゃっかり、レンジアップさせてもらってほかほか。


天気は良いし、高原の風は涼しく清々しい。車窓の景色は常に緑が一杯で、のどかな風景が広がる。乗客は少なく、こんなにのんびりと電車の旅を満喫するのは初めてじゃないかな。

ニュース映像などで見る、怒号が飛び交うホームを埋め尽くしてカメラを構えるマニアたちは好きになれないけど、こうして静かに嚙みしめるように旅情を楽しむというのはいいね。



停車?

一見不思議な標識だけど、これは運転士に次駅に停車をするか否かを確認させる注意喚起を目的としたもので、鉄道業界では特に珍しいものではないそうだ。ちょっとミステリアス。


びっしりと埋め尽くされたソーラーパネル群(!)。「ソーラー銀座」と名付けてみた。


かくして十一時二十分、しなの鉄道115系電車は軽井沢駅ホームに滑り込む。お疲れさま!

派手さはないけれど、様々に収穫ありの楽しい旅でした。付き合ってくれた奥さんもありがとう。記念にチャレンジした115系ピンズのガシャポンは二代目長野色。湘南色、スカ色が出るまでやれば良かったなと帰って来てから思ったものの後の祭り。次回また挑戦します!


軽井沢に戻り、ベタだけど旧軽銀座まで足を延ばします。実は25、6年前に一度訪れているんだけど、詳しく覚えていない。専門学校の後輩に請われて軽音楽部の合宿でドラムのミニセミナーをやることになって乗り込んだものの、目の敵にしていたオオイ君という後輩の失礼な振る舞いに激怒し(もともと彼に目に物見せてやろうと意気込んでいた)、誰にも何も告げずに帰ってきたのだった。急遽安いペンションを探して一泊したけれど、本来観光目的ではなかったので心ここにあらず。合宿所の場所や件のペンション、行った時期も思い出せないほど。ただ旧軽銀座はまだバブルの名残りがあって賑わっていたように記憶している。


こちらはたまたま見つけた輪島塗(漆器)のお店。「龍作」という名前が素晴らしい。鉄子の旅を終えてさりげなくトムブラウンのポロシャツに着替えているところが細かいでしょ?


ちょっと遅めのランチはパスタ。滞在二日目にして和食が恋しくなっているから、不思議。


クラシックな佇まいの軽井沢観光会館の前で一枚。何故だか道すがらに見つけた瓶コーラを片手に。これもまた昭和レトロ感を醸し出す小道具。アイビーにも通じるものがあるよね。


さて、軽井沢駅界隈に戻って買い出し(今日はデリシア)。ツルヤとは違い高級感は無く、オリジナル商品での面白みは少ないなあ。この時期でも薪が普通に並んでいる。今回、別荘に備え付けられた薪ストーブを使うのが楽しみだったのだけど、管理人さんいわく「(薪が湿って)点かないと思いますよ」とのこと。朝晩に気温がぐっと下がるとはいえ薪ストーブのシーズンは3月いっぱいなのだそうだ。ううむ、昨日は雨でかなり寒く、リビングも寝室も暖房を入れっぱなしだったから使おうと思えば使えたんじゃないかな・・諦め切れない!


夕食は昨晩の残りに何品か足して。二日目のシャンパンは二コラ・フィアットのロゼ。お酒は潤沢にあるので赤ワインは開けずじまい。食事もお酒も、普段のリズムがあるんだねえ。


昨夜食べなかったプティ・ラパンのケーキをいただきます。甘さ控えめで誠実なお味です。


憧れなので・・・人生初、薪ストーブに火を入れました。着火剤もありましたが難なく薪は燃えてくれました。暖かい!これもまた持ち込んだバカラでグレンファークラスのシングルモルト(21年物)を頂きます。旨いね。プチセレブ気分を味わうのも貴重な経験の一つ。

明日はゆっくり過ごすことにしよう・・かくして、二日目の夜が更けていくのであります。


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