記憶を取り戻す。

最終更新: 2019年3月14日

2019年3月12日


20年前に持っていたけれど手放してしまっていた本を、もう一度買い直してみた。ひところは熱中していたのに、思い出が蘇ることはほとんどなく、見返すこともなかった作品。考えてみると、シリーズが長過ぎたこと、キャストが絡む実生活のスキャンダルが多かったこと、シーズンを重ねるごとにストーリーもレギュラー出演者の魅力も精彩を欠いていったこと。これが(個人的な感想ではあるけれど)作品そのものに自分がある種の決別をした理由だったのかも。自分がファンサイトを作っていた「刑事ナッシュ・ブリッジス」も、初めは魅力的だったドラマが次第にドン・ジョンソン(主演であり、制作にも携わっていた)の公私が混同するカオスな展開となってあらゆる面でグダグダになり、飽きてしまった。ラストシーズンの第6シリーズは本放送したテレビ東京が買い付けなかったのを一部の熱心なファンが署名運動をしたりしてCS放送で見られることになったが、国内での放送を打ち切った理由がよくわかるほどの酷い内容に唖然としたものだった。サイトの管理人としては失格な発言だけど、自分は今でもあの「一部の熱心なファン」の行動には納得が出来ていない。何でも欲しい、欲しいと要求するばかりが能じゃないんだ。 ビバヒルに関して、ひとつエピソードを。自分が一海外ドラマファンから実際に(声の吹き替えを)演じる側になり、紆余曲折あって養成所からリスタートして所属になった事務所で、とても優しく接して下さったのが星野充昭さん。そう、ピーチ・ピットのマスター、ナットさんの声の主だ。共演の機会も多く、また古い吹き替え作品のマニア、サウンドトラック盤に造詣が深い所などもあいまって話が合い、収録以外でもお茶をしたり電話で話したりするようになった。キャリアの長い大先輩だけれど、自分にとっては常に(あのナットさんだ!)という思いをもって接している。「ビッグバン★セオリー」で自分の母親役を演じている小宮和枝さんだって、小宮さんが外画やアニメで有名な持ち役は多いのに(ドリー・ドローだ!)と今でもお会いするたびに思っているのと同じだ(「俺がハマーだ!」で演じられた役)。役の固定イメージを抱くのは良くないことなのだろうけど、それだけ印象が鮮烈だったことの裏返しでもある。自分も周囲の方々、ファンの皆さんに(レナードだ!)と思ってもらえるのは、やっぱり、とても嬉しいのだ。


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