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執筆者の写真Ryusaku Chijiwa

蘇る「セレクト・ライブ・イン・ジャズ」。

更新日:2021年5月24日

2021年5月23日


こちらも同時に見つけたもの。ジャズ・ピアニストとして現在も精力的に活動をされている国府弘子さんのデビュー間もない頃の演奏。とは言ってもそのプレイはすでに堂々たるもので、サイドメンが櫻井郁雄(ベース)、日野元彦(ドラム)、ゲストに井上博(ギター)という豪華な布陣。この回は録画しそびれて随分悔しかったもので、これもまた33年ぶりに見ることが出来て嬉しい。この番組が好きだったことも大きく影響して、高校卒業後に入学したのが「メーザー・ハウス」。ドラムを日野元彦、小野裕介の両氏、ピアノを砂田知宏、音楽理論を渥美知世の各氏に師事した・・・ものの、在籍していたのはほんの3か月ほど。世間知らずで井の中の蛙だったあの頃、自分にはドラムしかない!と勢いづいて入学したはいいけれど己の実力の無さを思い知らされることとなり、あえなく挫折。予備校生活に戻り結局、専門学校に入ったというわけ(そのお陰で声優は絶対に諦めなかったのだ)。そう言えば名前は忘れてしまったけれどメーザー在学中にこの「ライブ・イン・ジャズ」をはじめ音楽番組を録画したビデオテープを貸したクラスメイトがいたんだけれど、あれ、どうにか返してくれないかなあ。ひょっとすると記憶違いでこの回が録画されていたかも。トコ先生(日野元彦氏の愛称)のプレイをじっくり見ていなかったので、返却してもらう前に辞めてしまったのは良くなかったな。そう言えば小野裕介さんはまだ現役なのかなあ。トコさんの片腕としてドラムテキストの編纂などを任されていながら生徒の前で散々陰口を叩いていたのが本人の知るところとなり、逆鱗に触れて講師を辞した云々なんて話を聞いたけれど、、自分とは全くセンスが合わなかったし偉そうな態度が嫌いだったなあ(落第生に言われたくないだろうけど)。パール(ドラムメーカー)のエンドーサーながら、プレーヤーとして華々しく活躍すると言うよりもいわゆる「レッスンプロ」の人だったけど、情報がないね。

声優にもキャリアを問わず長らく講師業がメインになっているという人は沢山いる。音楽にしろ演技にしろ、決して優れた表現者が優れた講師にはならないことを学んだ自分でした。

国府さんのリリカルなピアノは勿論、トコさんのドラム、繊細かつパワフル、素晴らしい!


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