藤原啓治さんのこと。

最終更新: 4月18日

2020年4月14日


聞きたくなかった藤原啓治さん(声優・享年55)の訃報。ジュニア時代に何度か共演させて頂きましたが、まともに会話したことも、酒の席をご一緒したこともありませんでした。とてもシャイな方で、主演作品は数多かれど、一歩引いた脇役に回るという場もよくお見掛けしたのですが、そんな時は誰と会話することもなくアフレコブースの端に静かに一人座っておられました。ある時、不意に「千々和って今ジュニアなんだっけ?」と尋ねられ「いえ、最近ランクが付いたんです」といったような返事をした記憶があるのだけど、(あれ、自分の名前をちゃんと憶えていてくれてるんだ?!)と内心嬉しく思ったものでした。アニメ、外画ともに豊富なキャリアをお持ちでしたが、ナレーションも抜群に上手い方でした。数年前に「チャーリーとチョコレート工場」のジョニー・デップの吹き替えを観た時には、実に楽しそうにアテているなあと思い自分も何だか嬉しくなってしまった。大好きな人で、いつかまたご一緒した際にはじっくりお話出来たらいいなと思っていただけに、悔しくて悲しいです。こんなニュースは、本当にもう勘弁してもらいたい。ただひたすら、胸が痛いです。


心より哀悼の意を表します。



「ケロロ」に出演したエピソードの台本は今も大事に取ってある。332-Aはオープニングに登場する通行人、332-Bは宇宙手配犯のダレレを追って地球へ来た特務捜査官のクロモ役。憎々しい敵キャラで、同じアニメの「バジリスク」の風待将監や「吉宗」の悪代官といった線の、ある意味ちぢぃーお得意(?)のダミ声で演じたもの。台詞もまずまずありました。

結局、クロモはダレレの変装であるということが明かされるんだけど、ダレレ役のうえだゆうじさんが自分の高笑いのニュアンスを即座に再現されるなどの場面があったり、レギュラー陣の方々の会話に交ぜていただいたりでゲストという立場ながらとても楽しかったことを記憶しています。非常にシリアスなストーリーで、皆口々に「ここまでシリアスだったのは過去、ほんの数えるほどしかない」と仰っておられました。ちなみに本放送時のタイトルは「ギロロ 招かざる客 であります」でしたが、恐らくは判りづらいということだったのかDVD化の際は「招かざる客」に修正されておりました。オンエアは2010年9月18日。当時が懐かしいですね。ご興味をお持ちになった方は、ぜひ一度ご覧になってみて下さいね。


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