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芸術は長く、人生は短し。

2023年4月3日


仕事を終えて帰路に就いた電車の中で、前日放送の「山下達郎のサンデー・ソングブック」を聴いていたら、不意にディオンヌ・ワーウィックが歌う「THE APRIL FOOLS(幸せはパリで)」が流れてきた。バート・バカラックが手掛けた同名映画の主題歌でカバーバージョンも多い名曲だが、個人的には高橋幸宏氏のカバーの方が聴き馴染んでいてお気に入りなので原曲を聴くのはずいぶんと久しぶり。美しいメロディーを聴きながらもやはり幸宏の歌声がオーバーラップするようで、1月の訃報を聞いて以来あまり深追いしないように沈めていた感情が蘇って(ああ、もうユキヒロは本当にこの世にいないんだよな・・・)と自分に言い聞かせるように心の中で呟くと涙がこぼれてしまった。何とも言いようのない虚無感、虚脱感。そんなことがあって帰宅して遅い夕食を取っているタイミングでのニュース速報――。


坂本龍一氏、逝去。


覚悟していた。最後はほぼ情報発信が途絶えてしまった幸宏とは違い、死期を覚悟してなお自分の演奏を全世界に配信し、メディアに向け、また各方面にメッセージを残していた教授が、坂本龍一氏が、逝ってしまった。十代の頃、夢中で追いかけていた自分のヒーローが、たった四ヶ月の間に、それも続けざまに―――


「ライディーンの人」と報道されたユキヒロと「戦メリの人」と報道されている教授、40年来のファンとしては様々に思うところはあるが、それも無理からぬこと。氏を悼むコメントは各界から上がり追悼記事も多く書かれることだろう。今このタイミングで、何がどうだと書こうにも整理がつかず書きようがない。逝去に際して恐らくは誰も紹介しないであろう1985年発表の異色のPVを、自分にとって印象深いものとして貼り付けておきます。


教授が居なくなってしまった。教授がこの世から居なくなってしまった・・・


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