芸はまず、真似るところから。

2021年12月5日


現在の自分のiTunes(iPhoneのメディアプレーヤー)の表示画面はこんな感じ。ちぢぃーが今夏、突如としてその魅力に目覚めた山下達郎氏の本家「サンソン」と自身の「サタスク」が不遜にも並んでいるという奇跡の光景。パクリだパチモンだと侮るなかれ、芸事とはまず模倣すること、盗むこと。そこから己の個性や方向性を確立していけば良いのだね。演技も演奏も自分が目標とするもの、憧れているものをお手本にしてとにかくやってみることだ。以前、養成所の講師を代行した際、50人ほどの生徒たちに「憧れている声優さん、目指しているものを教えて下さい」という質問をしたことがあったのだけど、何故だか具体的な名前を挙げる人はほとんどおらず、さらにはその多くが「どういった役でもマルチに演じられるプレーヤーで、最終的には読み聞かせができること」と答えたのにはいささか驚いた。若さと言うのは礼儀正しく従順であることより向こう見ずで世間知らずなところも魅力の一つであって、将来はアニメの主役をやるんだ!とかヒロイン役なら絶対負けない!といった自負を持っている子、「ジブリのアニメを見て感動したのが志望の動機だ」といったような自分なりのストーリーを持っている子が居るだろうと考えていた自分はひどく拍子抜けしたものだった。必ずストーリーがあればいいかと言えばそんなことはないのだけど、何かを目指すというのはその原動力となる内なる衝動があったからだという考えのもとに質問をしているのだ。ただなんとなく・・・というのが正直な話であれば仕方ないが、自分を養成所に通うまでに至らしめた感情の起伏の部分を聞きたいというのが質問する側の思い。何かを見て、聞いて、喚起されるものが全くないのならば、表現者になろうというのは向いていないかも知れない。優等生的な受け答えを期待しているわけではないことを知っていて欲しいな。



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