美しき魂よ、永遠に。

最終更新: 2020年12月1日

2020年11月22日


箱根の滞在中に飛び込んできた悲しいニュース。フジテレビ系「直撃LIVE グッディ!」のナレーターとしても活躍していた声優、よのひかりさん逝去の一報。かつて事務所(マウスプロモーション)を同じくしていた先輩で、Facebookでも繋がっておりました。そういえば最近になって投稿がないな、とは思っていたけれど、まさか・・・にわかには信じられず、また到底受け容れがたい知らせに困惑するばかりです。凛とした美しく正確なナレーションで大きく羽ばたいた人でしたが、キャリアのスタートは主にアニメ作品中心でした。2001年の「しあわせソウのオコジョさん」の番組レギュラーから音響監督の塩屋翼さんが手掛ける作品の常連、いわゆる塩屋組の一人。自分とは同年に収録された世界名作童話シリーズ(キープ株式会社販売の廉価版アニメでありながら、出演声優は豪華、というもの)から、2003年の「銀河鉄道物語」「バジリスク~甲賀忍法帳」「N・H・Kにようこそ!」「吉宗」とご一緒したし、ディズニーアニメ「ブンブン・マギー」ほか長尺やCDドラマでも共演しました。年齢は自分の方が5つ上ではありましたが、マウスプロの養成所で彼女は12期のテクノ組(映像テクノアカデミア卒)、自分は18期。芸歴では先輩でした。互いにキャリアを重ねて事務所をいくつか移ったりするうちに年下の女性の先輩というのは大概、「千々和さん」と気を遣って呼んでくれるようになるのに対し、よのさんは「あっ、千々和、元気?」とスタンスを崩さず、その芯の強さ、向上心を忘れぬ意識の高さを常に見せてくれた人でもあり、それゆえに業界における信頼度も高く、同業者の誰からも好かれる存在でした。普段、特に親しくしていたわけではなかったけど、一昨年に塩屋翼さんに再会できた時、自分と同じようにみな恩師と会いたいと思うだろう、「銀鉄」の女性部隊であるスピカ小隊(よのさんはシェリー役)のオフ会などを自分が企画するのはどうかな、、などと考えつつそれを実行に移さなかったことが悔やまれます。そうそう、ナレーションや大人の女性の吹き替えが代名詞のようになっているけれど、アニメにおいては変幻自在、実は「銀鉄」でのメインの役どころは温井絹子というおばあちゃんで、若干29歳にして全く違和感なく演じていたし、「ブンブン・マギー」ではマンガチックなニュース記者、「バジリスク」では人面疽(!)という妖怪でキャスティングされても見事に演じ切っていたこと、いずれもよのさんの演技の幅の広さ、要求に対してそれ以上の仕事ぶりで応えるところが、まさに彼女の真骨頂であったと言えるでしょう。画像は「銀河鉄道物語」でキャスト、スタッフの一人一人にサインを貰って回った時のもの。業界内にプロとして足を踏み入れた人間が身内のサインをねだるなど本来ならば相当に浮き足立った行動といえるわけで、お願いした際によのさんも「え、あたし?!」と狼狽の色を隠さず、恐らくはあまり気乗りせずに書いてくれたもの。それでも、今となっては懐かしい想い出の一つです。。


先輩、どうか安らかにお眠りください。貴方の声は、ずっと、ずっと、ずっと忘れません。




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