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終わりの季節。

2023年4月24日


オリジナルは細野晴臣の「HOSONO HOUSE」(´72) に収録。自分は矢野顕子によるカヴァー版がとにかく好きでね。アルバム「オーエス オーエス」(´84)のボーナスシングル盤に収められていたもの(CD化以降は収録されている)。これはあまり馴染みがないバージョンの動画だけれど、素敵なアレンジ。かすかに希望を抱かせながらも別れを歌った本当に切ない曲。きっともうこの続きは無いのだ、という思いを秒読みのように日々感じながら過ごしたのは楽しかった中学校生活が間もなく終わろうという時、その中学時代に好きだった女の子に浪人時代に再会して、一緒に電車で予備校に通っていた時。この二つの出来事は五十歳を過ぎた今も忘れ得ぬものとして思い出すたびに胸を締め付ける。幸せなこの瞬間は永遠には続かない、終わりに向かっているのだという切ない思い、自分にはどうすることも出来ないのだという諦めに近い思い――何故自分は運命に抗おうとしなかったのか。必死にもがき苦しむような努力をしたのか・・・何もしなかったよね。どうにかなることと、どうにもならないこと。人生の岐路に立つ時、選択を迫られる時、思い出すのです。


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