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執筆者の写真Ryusaku Chijiwa

箱根のおいしい旅・2020(2日目)。

更新日:2020年10月23日


2020年10月10日


結局、眠ったのは夕食の後の2~3時間だけで、あとは露天に浸かる、上がってスマホの充電が出来ないか再度繋ぎ直す作業に没頭してはうまくいかず、また間を置いて風呂に浸かるの繰り返しでほとんど眠らないまま朝を迎えた(旅行に来て何をやってるんだろうね)。充電は残量はわずか5パーセントほど、電源を入れても15秒ほどで落ちる状態になってしまった(この後コンビニで純正、非純正の認証品ケーブル2本を買って試すもやはり認識せず)。

まあダメなものはダメなのだ、これも神様が非日常をもっと楽しめと言っているのだろう、気持ちを切り替え、新たな気持ちで二日目のスタート!(雨は夜まで止まなかったけど。)


朝食は8時から昨夜と同じダイニングにて。昨夜の絢爛たる品々とは打って変わって、女将さんが作る和食メニュー。素朴ながらこれもまたそれぞれが吟味された材料で、こだわりのほどがうかがえます。お盆に小鉢が沢山並べられ、鮮やかで目にも楽しい。昨晩いただいた伊勢海老はお味噌汁になって登場、これも茹ですぎて硬くなってしまうこともなく、ミソがトロリとしたいい塩梅を保っているのは流石。これに焼き立てアツアツのカレイの切り身が加わります。派手さは無いけれど手間をかけたおかずの数々、ご飯が進み、二杯もおかわりしてしまいました(おひつで供されたので、一応控えめによそいましたが)。

この日も食事の開始時間に隣のテーブルには例の二人の姿は無し。昨夜のことがあるので(このまま自分たちが食べ終わるまで起きてこなければいいのに)と失礼ながら心ひそかに思っていたら、いい具合に入れ違いにやって来たのでホッとしてしまった。同じようなやり取りをこれ以上聞くのはかなわないなあと思っていたから、これは精神的に助かりました。


素敵なウッドデッキも雨で使う事叶わず。ここで食後のお茶を楽しむこともできるそうだ。




食後、名残惜しんでもう一度入浴。この濁り湯、最高です。お湯は最後まで適温をしっかり

保っていました。もはやアッパレ、褒美を取らすぞの境地。まったくもってお見事でした。


チェックアウトでGOTOクーポンを受け取り、皆さんにお見送り頂く。お風呂も堪能しましたし、食事も美味しくいただきました、と笑顔で伝えたけれど、やはり会話には進展せず。どちらへ行かれますかとか、またお越しくださいねといった言葉も無く…ちょっと口惜しかったので「今度はGOTOじゃない時に寄せてもらいますね!」と言ってみたものの、ぜひお待ちしていますといった返答もナシ。やっぱり、一番安い部屋を取ったGOTO便乗の田舎者と思われたのかしらん…と、どうしても卑屈になってしまう自分。とてもいい宿だったから、年に一度の楽しみでリピーターになってもいいかなと思ったぐらいだったのに、少し拍子抜け。連日満室で大変なのかも知れないとしても、接客業の原点に立ち返って欲しいなと願うばかり。毎日満室で多忙であっても、サービスが繰り返しの作業にならないように。感謝の精神でおもてなしを心掛けていれば、たとえ不器用な所があっても気持ちはきちんと相手に伝わるはずですから。基本的に旅は一期一会。出会いが忘れられない思い出になるように、感謝と奉仕の心を、どうかお忘れなきよう―― またの機会を楽しみにしています。


コンビニやドラッグストアに寄るなどしたのち、遊覧船に乗りたいというリクエストに応え一路桃源台へ。と、乗車したバスのアナウンスで本日は悪天候のため欠航していると知る。とりあえず桃源台でお土産などを見て過ごしてから、折り返しのバスでもと来た道へ。せっかくだからと仙石原のフレンチ「ル・ヴィルギュル」でランチをすることに。こちらは近接するオーベルジュ漣-Ren-さんの姉妹店として2011年に開業したビストロ。コスパが高く美味しいと評判のお店です。あいにくの天気であってもこの日は土曜日、正午に入店できたのはラッキーで、わずかな差で「お待ち」になったり、お断りされている方もいたりで人気のほどを垣間見た感じ。やはりGOTOトラベルの影響力は凄い。かくしてオーダーは夫婦ともにランチコース、メインは奥さんが自家製ベーコンと三島野菜のペペロンチーノ、自分は国産ポークバラ肉の煮込み、バターライス添え(+850円)をチョイス。

こちらが前菜5種類の盛り合わせ。これがとにかくお値打ち。メインの料理は長らく大きく変わることがなくても、このプレートで変化を楽しむことが出来るようだ。キビナゴの酢漬け、野菜のピクルス、スモークチキン、豚のテリーヌ、キッシュ。自分は特にこのキッシュが好みにピッタリで、チーズが香ばしく土台(パイ生地?)がカリカリとしていて、単品でテイクアウトしたいと思ったほどの美味。本日のスープは南瓜、2種類のパン(一方は胡桃入り)もうまうまです。メインのお肉はちょっと好みではなかったけど、シェアしたペペロンチーノも絶品。とりわけ具材のベーコンのスモークが深くて、極上の薫りにうっとり。


自分のスマホはこの時点でもう起動できず。奥さんのスマホを借りて撮るのも面倒になってきたので、写真はここでおしまい。この先はテキストだけになるので、サクッと行きます。



ランチを終えて、お次もリクエストに応えてポーラ美術館へ。バスのルートを一度間違えてしまったけれど、無事に現地に到着。土曜日だからか、昨日のラリックとは比較にならないほどの混雑ぶりで密も何もあったものじゃない感じ。GOTOでこの状態を引き起こしてしまっているのなら、何というマッチポンプ。経済が回るのは何よりなことだけど、コロナ禍はどうなってるんだろう?感染予防対策はどこの施設でも徹底されてはいたけれども――。

この時期はモネとマティスを取り上げた企画展。極彩色のマティスよりも、淡く繊細なタッチのモネの方が好み。昔好きだった女の子と、腐れ縁の奥さんとに「モネが好き」と言った時の反応が同じ「え~~」というものだったことから、あまり公言しないようにはしているのだけど。アール・デコのコーナーやコレクションの常設展示などもあったけれど、彫刻の森やラリックと比べるとちょっと見づらいし冗長な感じもする。混雑もあったのでゆったりと楽しめなかったのは残念だけど、あれこれ見て回れたのは良かったな。カフェでなくレストランでお茶をしたのは正解で、雨に濡れる山々の景観を見ながらのんびりとできました。


そろそろいい時間になってきたので、ここからバスで強羅まで移動し登山鉄道で箱根湯本へ下りてきたのが17時。予約した帰りのロマンスカーは18時39分発。スマホで予約していたので席番がわからないし予約情報を提示することも出来ないので、最後のあがきでもう一度充電を試みるも…やはりダメ。窓口で端末を示しつつ事情を説明したが、個人情報を取り扱うため対応出来ないのでお客様センターへ問い合わせて欲しいとのこと。仕方なく奥さんのスマホで連絡を入れると、その端末でログインすれば情報が表示されますけど…との回答であっけなく解決。ゆっくりお土産を見て回り、GSEで帰途についたのでありました。骨折り損のくたびれもうけと言おうか、、とにかく、色々あって大変な一泊二日の旅でした。こうして顧みると結局は様々なトラブルもそれなりに楽しんで過ごせたわけで、お互い行きたい場所にも行けたしで、終わり良ければすべてよし。記憶に残る貴重な経験をしたのかもね。

次回もまた予約済み!年内にあと一回は行けるかな。今度は晴れることを祈って!

#夢ごこちの宿 月の花・梟

#ル・ヴィルギュル




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