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桜の花散る頃に。

執筆者の写真: Ryusaku ChijiwaRyusaku Chijiwa

更新日:2020年10月16日

2020年10月13日


2015年9月に越してきた自宅マンション。翌年春、玄関を開けると目の前に桜が―― という嬉しい発見があり、毎年、桜の季節を楽しみにしてきた。ある意味、我が家の一つの付加価値ともいうべきものであり、ちょっとした自慢でもあり、話のネタでもあった。それがこのほど突然、本当に突然姿を消してしまった。駐車場の拡張工事に伴う措置だとかで、無残にも伐採されてしまったのだ。聞けばここは20年ほど前まで公園だったそうで、桜はその名残だったという。そう、ここは隣のマンションの駐車場。つまり、隣の庭に咲いている綺麗な花を勝手に愛でていただけのことなので、自分は異論をはさむ立場にはないのだ。恐らくは住民同士でそれなりに議論があり、意見が交わされた上で決められたことなのだろう。自分の家(5階建ての最上階)を超えるほどの大木が、まさか切り倒されてしまうなどとは想像もしていなかったので、仕方のない事とは言えど心にぽっかり穴が開いてしまった気持ち。

夏はセミが減るかもね、という奥さんの言葉もどこか寂しげだ。隣のマンションは築21年だと言うから、少なくとも樹齢30年以上のものだったはず。桜よ、、今まで楽しませてくれてありがとう。君は沢山の人に愛されて、天寿を全うしたんだと思うよ。。うん、きっとそうだ、そうあって欲しい・・・。今まで撮った写真を、思い出としてここに残しておこう。


2016年。初めて見た満開の桜に驚き、思わず撮った一枚。

まさに「玄関開けたらそこには桜」。


2018年。毎年恒例の風物詩。玄関先で花見酒というわけにもいかなかったけれど・・・。





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