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執筆者の写真Ryusaku Chijiwa

憧れの二刀流。

2024年9月6日


声優の仕事を本格的にスタートさせたのは最初に所属した同人舎からマウスプロの養成所に入り直した一年目、アニメ初レギュラーとなった「銀河鉄道物語」の村瀬龍作役を皮切りに「バジリスク 甲賀忍法帖」(風待将監)、パチスロ原作の「吉宗」(悪代官)ほか多数の作品の出演が続いていくが、「アントラージュ」(エリック)や「ビッグバン★セオリー」(レナード)など外画で主役級の役を演じるようになってからはアニメの出演がぐっと減りそれ以降外画が自分の主戦場となった(続いたのは「薄桜鬼」(伊東甲子太郎)ぐらい)。得意なフィールドはもちろん外画だという自覚があるけれど、アニメもコンスタントに出演するいわば「二刀流」でいられればというのが切なる願い。ドラムについても自分は長らくパワードラムのプレイヤーであり、中高生時代から専門学校、社会人となって以降もB’zのコピーバンドを渡り歩くなど力で押すタイプだった。だが2015年に自らカシオペアのコピーバンドを立ち上げ、さらにフュージョン系のセッションに参加するようになるとテクニカル系のコンパクトなプレイをするスタイルに変化した。ロック系のバンドは2018年以降一切参加していないのでかれこれ6年はパワー系から遠ざかっている。昨年、久しぶりにセッションで激し目の曲に取り組んだところ腕が思うように動かない、パワーが出せないことに気づいて愕然とした。年齢のこともあるし、もはや無駄な力を入れずに無理なく叩く(スピード勝負!といった感の曲に挑戦したりしない)のが身についてしまっているのだ。時と場所に応じて繊細にも豪快にも叩き分けられる二刀流でいたいのだけど・・恥ずかしい話だがもう腕が上がらない、速いシングルストロークが出来ないのだ。明日は過日の昭和歌謡バンドから引き続き指名を受けたアニソンバンドしばりのライブ。リハは前回同様に一回のみというものでほぼ一発勝負。心配なので本番前に個人練習に入るが、ドラムセットを前にして6年前のように叩けないジレンマに陥って暗い気持ちになる。何事にも自分の好みというものはあれど、一つの事に偏ってしまうというのはよろしくないね。「もう戻れない」というのはある種の絶望感を伴う現実を突きつけられることで、これは解決せねばならぬ。


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