2023年1月12日
洋楽に疎く、また好んで聴くジャンルもジャズ、フュージョン系に偏っている自分にとっても驚くニュース、ジェフ・ベックの訃報が飛び込んできた。古くはヤードバーズからBBA(ベック・ボガート&アピス)、ジェフ・ベック・グループ、そしてソロ活動でと、彼の音楽を愛する多くのリスナーの好みも千差万別であろうと思う(自分もセッションで「ジェフズブギー」はよく叩いたものだった)。筆頭に挙げられるのは「ブロウ・バイ・ブロウ」と「ワイアード」の二枚のソロ作品だろうけど、自分は後者。冒頭の「レッド・ブーツ」がとにかく好きで(ナラダ・マイケル・ウォルデンのドラムが超絶!)、その曲ばかりリピートして聴くものだから2曲目以降が印象にないというほど。思えば自分は例のスティーリー・ダンならばアルバム「エイジャ」のタイトルナンバーだけ、チック・コリアの「フレンズ」ならば「サンバ・ソング」だけを聴くなど、ドラムがクローズアップされる曲ばかりを追いかけて聴いてきたのだった(困った少年だったね)。近年ではベースのタル・ウィルケンフェルドを迎えて行ったロンドンでのライブの模様が白眉で、実に楽しそうな表情が印象的だった(ここでのヴィニー・カリウタのドラムもまた超弩級のブッ飛びモノ)。エリック・クラプトン、ジミー・ペイジとともに世界三大ギタリストと呼ばれたが、まさか最も若々しく変わらず先鋭的なプレイを続けていたジェフが先に逝くなんて信じられない・・・合掌。
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