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夜は更けゆく。

執筆者の写真: Ryusaku ChijiwaRyusaku Chijiwa

更新日:2021年6月9日

2021年6月8日


若山弦蔵さん関連の投稿を続けたので、さらにもう一つ。小学生の頃、帰宅すると母が台所で聴いていた若山弦蔵さんがパーソナリティーのラジオ番組「おつかれさま5時です(東京ダイヤル954)」のエンディングテーマ。オープニングテーマもとても特徴的な曲だったけれど、この曲のラストのトランペットのロングトーンを聴くと、何故か「ああ、今日も陽が沈むんだなぁー」という感傷に襲われたものだった。そういう狙いで作られた曲ではないのに、ちぢぃ―少年にとっては夕陽を想起させる音色(おんしょく)だったのだろう――と

言うわけで、極私的なセレクションで、「思わず感傷に浸ってしまうエンディング特集」。




こちらはテレビ朝日系で放送していた「日曜洋画劇場」(解説は淀川長治)のエンディングテーマ。テレビの洋画劇場が華やかなりし頃に育った世代、荻昌弘の「月曜ロードショー」に始まり、水野晴郎の「水曜ロードショー」(のち金曜枠へ移動)、河野基比古や木村奈保子の「木曜洋画劇場」等々、いずれのプログラムも楽しんでいたけれど、このエンディング曲が最も荘厳で気品があり、またその物悲しげなメロディーは(ああ、また月曜日が始まるんだな)という感傷に浸るに十分なものだったこともあり、特に印象深く憶えているのだ。


こちらは東京12チャンネル(テレビ東京)系で放送されていた帯番組「おはようスタジオ」(おはスタではない)のエンディングテーマ。1979年から1986年までのオンエアで自分が見ていたのは志賀(正浩)ちゃん、竹谷(英子)さんが司会の時代。毎日見ていたのではなく、週に一度、当時リバイバルブームにあったモンキーズのコーナーがあったのだ。解散後すでに10年を経ていたグループに毎週新しい情報はなかったけれど、ほんの数分のコーナーを心待ちにしていたものだった。デイビー、ミッキーは何とゲスト出演を果たしたしね。これはあまり有名ではないようだけど、いい曲なんだよなあ。またね!にピッタリ。


1983年に放送されていた「高橋幸宏のオールナイトニッポン」で、毎週エンディング時のテーマとして流れた曲。深夜放送は小学6年生の頃から聴き始めたが、最初は楽しんでいても、その後は睡魔との闘い。寝不足で登校すると、朝礼や体育の時間に気分が悪くなる事もあったなあ。こちらは美しく切ないメロディ、青春が蘇るようで、何だか泣けてくるね。


こちらは「ビートたけしのオールナイトニッポン」のエンディングテーマ。時期によっては「ハイサイおじさん」や「TAKESHIの、たかをくくろうか」、「浅草キッド」など様々な曲が使われていたけど、自分としてはこれが一番好き。Wikiに載っていないのは何故だろう?


これもオールドファンには感涙モノの「クロスオーバー・イレブン」(FMラジオ番組)のエンディングテーマ。1978年から2001年まで放送の長寿番組だったが、歴代パーソナリティの中でも82年から番組終了まで登板した津嘉山正種氏の語りがリスナーには最もお馴染みだろう(津嘉山さんと言えばケビン・コスナーの吹き替えフィックス声優としても有名)。なおこの番組を語る時に忘れてはいけないのがずっと先の時代(1967年)から親しまれていたFM東京(現・TOKYO FM)の「ジェット・ストリーム」だが、品格と重厚さがあるあまりに個人的にはあまり親しまなかったな。パーソナリティーは城達也氏。こちらもまたグレゴリー・ペックやロバート・ワグナーの吹き替えでお馴染みのベテラン声優だ。


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