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取り戻したい過去。

更新日:2022年11月12日

2022年11月8日


39年前、解散したYMO(イエロー・マジック・オーケストラ)のフィルムコンサート(「A Y.M.O.FILM PROPAGANDA」)を渋谷公会堂へと観に行ったのは中学三年生の時だった。その会場の前でテキヤが売っていたパチモンのグッズを買ったのだけれど(タオルやネクタイなど)、二つ手に入れたのがアクリル製のキーホルダーだった。一つは自分に、一つは当時好きだった女の子へのお土産に。お互いに制服の胸に付けようということになって、お揃いのアクセサリーはこの上ない幸せな気分を象徴するものだったのだけど、また不用意に目立つものでもあった。「おう、それ貸せよ」――校内を闊歩していた不良グループのムライ君に声を掛けられた。「いや、これはダメなんだけど・・・」「ちょっと貸りるだけだからよ」短いやり取りののちにそれはぼくの胸から外され、二度とこの手に戻ることはなかった。何故あの時意地でも死守しなかったのだろう?そんな後悔に苛まれた日々、高校進学でその彼女とも音信は途絶えることになり、そして―― あのアクリルのキーホルダーをもう一度手にしたいという切なる思いはずっと胸にくすぶり続けてきた。再び手に入れたところで何かが変わることもない、奇跡が起きるわけでもない、第一、あの人だってとうの昔に失くすか捨てるかしているはずで、そんな懐古趣味に何の意味もないことはわかってはいるのだけど、わかってはいるのだけど・・・。約40年ぶり、記憶の片隅にあったあのキーホルダーの画像を目にした。そう、確かにこれだ。これなんだ。懐かしいね。ずっとずっと探していたんだ。ああ、もう一度手に入れることは出来ないのだろうか?奇跡が起きて欲しいわけじゃない、あの時の後悔をどうにかして消し去りたいのだ。。


ブレザーの色に埋もれてよく見えないけど、確かにこんな風に校章を着ける穴(フラワーホール)にキーホルダーを下げていたんだ。期間にしてせいぜい二週間ほどだったとかすかに記憶している。そう、ほんのわずかな日数だったのだ。はっきりノーと言えなかった意思の弱さがいまもなお恨めしく思う。自分にとってこれは本当に・・・宝物だったんだよ。。


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