2024年5月5日
新しい仕事。頭の整理がついていない、冷静に考えればわかることなのに状況を把握できていないので失敗する。動きが遅すぎて先輩にすべて先を越されてしまう。まだまだこれからだ。今が辛抱の時。お客様と初めてくだけた会話をして、小さなやりがいを感じる。内部からも外部からも一人のスタッフとして人間として認めて貰わねばならない。だが道は遠い。
声優。フリーを経て事務所に入ったのに、仕事は全く入らなくなってしまった。キープがあってもことごとくバラシ。色々やって欲しいことがあるんですよ・・という歓迎の言葉は単なるリップサービスだったわけで、コロリと信じてしまう単純な自分もお目出たい奴だ。もはや現役を名乗れる立場ではなくなってしまった。賞味期限切れだ。悔しいし、悲しい。
バンド。全く予習も個人練習も出来ない。曲が頭に入らない。好きなバンドのコピーを取り交ぜて楽しくやりましょうという言葉が釣り文句だったとは思いもしなかった。決定事項は合議制ではなくほぼ独断で進められる。投げ出すのは悔しいので続けるが、してやられた。
日常生活。家計は火の車で全く改善されず。これは自分の浪費癖と計画性の無さ、職場が定着しないことが原因。しかし帰宅して何かをやるという時間は全くなく、とにかくまず就寝しなければ持たないのでノートをまとめることもちょっとした片付けをすることも出来ないので部屋は散らかったまま。身体(特に脚)が常に痛い。かなり慣れてはきたけれど、もう少し緊張感を解いて疲れを少なくしなければ。これは自分の工夫次第。だが数少ない休みの日にドッと疲れる遠征やセッションは簡単に入れたくないと思うようになった。父にも会いに行けていないが、これもやりくりしないと後悔することになる。父ももう85なのだし。
総じて、あれもこれもうまくいかないことに悶々とし、苛立つ思いが蓄積している。自分は誰かを怒鳴りつけたり不満をぶつけたりすることは絶対にしないので、例えば満員電車でマナーが悪かったりうるさく騒いでいる人間を見ると鬼の形相になる。わざと肩をぶつけたりすることはないけれど、即座に車両を移動したり音楽を聴いたりして紛らわせる。せいぜいそれが自分の出来ること。そうやって日々をしのいでいるので、万一理不尽に罵られたりありえないような人格否定の言葉を投げつけられれば爆発するかもしれない。だがね・・兄弟に長らく蔑まれてきたこと、声優の世界で散々低い扱いをされてきたこと(音響監督に無視されたりオーディション会場で最後まで後回しにされたり)等々、自分はそうした扱いを受けることにすっかり慣れてしまっている。そう言えば数年前、自宅からほど近い企業の警備の仕事に応募した際、年にほんの数回収録の仕事が入るかもという話を正直にしたところ、あなたはウチの仕事と別の仕事を一緒にやろうというのか、いい歳をして何が役者だと罵られ「それでは貴方の履歴書をここで破りますから」と目の前で破られたことがある。ウチは一流企業(アルソック)なのだから、貴方のような歯抜けだらけの履歴書では本社は絶対に採用しないですよとまで付け加えられた。誰に何を言われてもハイわかりました、すみませんと答える癖がついているため、あらゆる場所でナメた口を利かれるのは日常茶飯事のことである。肝心の声優の仕事についても、興味の無い妻から応援されたことは無いしね(何度も喧嘩したがこれは改まらなかった)。そう、何もかも、期待をするだけ無駄なのである。と言って人生を投げ出してしまおうと思い至ることもない。死んで何になる!何のためにこれまで生きてきたのだ。両親に受けた愛情、人生で出会った親しく優しく接してくれた人の厚意が、友情が、みな無意味なものになってしまうではないか。生きていればきっと何かがある。悪い時期もあれば良い時期もあるのだ。余計なことを考えれば考えるほど雑音に惑わされて煩悶し、追い詰められてしまうだけだ。そう言い聞かせて、歩いていくしかない。。
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