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任務完了。

執筆者の写真: Ryusaku ChijiwaRyusaku Chijiwa

2025年2月7日


朝6時の空。昨年10月から続けてきた週に一度の早起きも今日で終わり。雪に降られなくてよかった、列車遅延に巻き込まれなくてよかった、当然だけど寝坊することもなかったね。


グリーン車で駅弁を食べるという機会も今後はまず無いだろうなあ。自分なりに小さな楽しみを見出して、自分なりにカリキュラムを組んでの15回の講義、やり切った感があります。

ウェブドラマ、オーディション疑似体験、アニメアフレコ、外画アフレコ、ナレーションと一通り課題としました。自分が声優スクールや養成所(勉強会)で受けたレッスンで感じた無駄な雑談に終始する、同じ話を何度も繰り返す、実技をさせる(台詞を読ませる)時間がほとんどないということを払拭させようというのが一番の狙い。それも実行できたのかな。


最後の授業は(簡易版ではあるけれど)ボイスサンプル録り。収録に際して最も大事なのはその原稿。生徒に自作させるんだけど、現段階で自身の持ち得る実力、そして最もやりたいと思うキャラクターの志向を聴き手にわかりやすく伝えること。それを念頭に置いて決して適当に選んだ原稿でやっつけ的にやらないように・・・という事を昨年末から何度も何度も口を酸っぱくして言って聞かせ、さらに予習用の音源にもその趣旨をとうとうと説明して録音しておいた。いかにも今風の大人しい子たちなので自分の言いたいことをぜひ理解して欲しいとの強い思いがあったし、その大人しい子たちから何かを引き出したいなという思いもあった。結果、二年生には全くその思いは通じずで心底がっかりさせられる結果に(表面上は笑っていたけれど内心は怒り心頭)。片や一年生は対照的で自分の言わんとすることを十二分に理解して原稿を用意してくれた。きっと他の先生方の前でも披露したことのない台詞回しで遺憾なく現在進行形の個性を見せてくれた(と思う)。これは本当に嬉しかったな。

みんなありがとう。自分はこれで今後会う機会が途絶えるけれど、近い将来、収録スタジオで共演者として会いたいね。そのためには自分もこの世界に生き残っていなければ、だね。


実は今回で最後なので毎回講義を終えるとトンボ帰りしていたのを一度くらいは温泉にでも浸かってゆっくり滞在しようかと準備して出てきていた。が、二年生の件で我に返った感があり一人はしゃいでも仕方ないかなと思い直し帰途につくことに(それほどガッカリしたんだぞ!)。駅ビルの寿司屋で軽く祝杯。これでお役御免か・・来年も皆に会いたかったな。人として、社会人としてはかなりポンコツな人生を歩んでいる自分だけれど、誰かのために少しでも役に立てたのであれば嬉しいと思う。俺、よくやったんじゃないの?お疲れさま。


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