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執筆者の写真Ryusaku Chijiwa

マニア泣かせ。

2020年1月16日


このところハマってしまっているので、またまた「大脱走」のネタを。中学校1年生の時にスティーブ・マックィーンの遺作「ハンター」(1980)をゴールデン洋画劇場で観て以来のファンとなって38年。彼の主演作品はほとんど見てきた中で、際立ってリピート視聴が多いのは「大脱走」「荒野の七人」、自分の好みでは「ハンター」「ゲッタウェイ」「ブリット」などの現代劇を観ることが多いかな。「栄光のル・マン」も好き。思い入れがあるのは意外なところで「ネバダ・スミス」。その中で「大脱走」は、一昨年にブルーレイレコーダーに録画したままになっているのでついつい再生してしまう。でも何回観ても面白いね。もちろん、観るのは日本語吹き替え版。DVDは40周年記念版に長らく親しんできたのだけど、放送禁止用語がカットされた部分が数か所あって常に違和感があった。ふとwikipediaを見直すとブルーレイ版ではその幾つかが復活しているというので、遅ればせながら再購入。廉価版は今や1000円のお値打ち価格。後発のメディアとはいえDVDと全く同じようになってきたんだなあ。。(でもこれはマーケットが大きい欧米ならではのこと。日本では製作費に対する回収率を考えると、そんな価格ではとても還元できない。)閑話休題。ブルーレイを視聴してみたところ、なるほど大部分のセリフとオープニングの大木民夫さんのナレーションが聞けるようになっていて驚いた。しかし時代背景が異なるとはいえ、この作品は公開から57年経っているわけです。1971年の日本初放送から数えても49年。私のようなおじさん(50歳)はマックィーンファンとしてはギリギリ最後の世代だと考えると、45年前のセリフを収録!って、一体誰が喜ぶんだろう。のちの放送コードに抵触したとはいえど、誰かを傷付けたり貶めたるする意図のない翻訳であったわけで、近年こうした古いコンテンツでも注釈付きでテレビ放送されることも多くなっている現状においては、何にせよ解禁するのが遅すぎる。マニアでなければ、同じ作品を何度も繰り返して見ることなどはしないのだし、古い作品だからというだけで扱いが疎かになっているのはいささか残念。良作なだけにね。


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