バタアシ金魚。

2022年6月25日


声を掛けられずにまごついている僕を横目に

君は涼しい顔

ともすれば、その表情の中に

(ああ、またか)

といった感情が透けて見えるような気さえして

ますます萎縮をして、その場を諦めてしまう

そんなことの繰り返し

向こうはそれどころか

何の感情も持っていないというのに。

にやけた顔をして、要領を得ない話をだらだら

聞きたいことは山ほど 君という人間を知りたい

その輪郭を確かなものにしたい

思いばかりが先走りをして

空気が足りない金魚のように

ただ口をパクパクと動かしている自分がいる

君はと言えば 知りたいことなど何もない

訊かれたことに答えているだけ

心を通わせる会話ではなく その場をやり過ごすだけ

もどかしい

心が苦しい

やるせない


でもね

それでもいいんだ

それでも構わないんだ

君を見ているだけで

こんなに嬉しい自分がいるんだ

こんなに幸せな気持ちで満たされるんだ


だからずっと 君を見ていたい


 





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