2023年5月11日
週末の爆風スランプセッションを控えて、課題曲のチェックに余念のない日々・・・であるはずなのだが、懐かしついでに当時の音源をあれこれ引っ張りだして聴いていると高校時代を思い出すようで楽しく、せっかくだからとすべてをファイル化した(一緒にコピーバンドを組んでいた親友に送ってLINEでひとしきり盛り上がったりもした)。彼らのメジャーデビューが1984年で自分が中学3年の時。「たいやきやいた」のPVを見て衝撃を受けて「渋谷陽一のサウンドストリート(ラジオ)」でのデビューライブを聴いてたちまちファンとなった。ファーストアルバム「よい」と、タイアップでCMにも使用されたシングル盤「うわさに、なりたい」しかリリースされていなかった頃、渋谷パルコのイベントスペースSR-6で行われた小さなイベントに参加してご本人達と対面(1985年3月頃)。その後12インチシングル「無理だ!決定盤」が5月に、「嗚呼!武道館」が10月にリリースされ、年末最大のイベントとして1985年12月13日金曜日・日本武道館での単独公演が行われることになる。瞬く間にメジャーバンドへと駆け上がった彼らの足跡をリアルタイムで追いかけていたのだった(同年4月からスタートした「サンプラザ中野のオールナイトニッポン」も愛聴、番組イベントにも出かけた)。それ以降、次第に売れ線狙いに走るようになってからはこちらの熱も醒めはじめ、江川ほーじんの脱退(1989年)を契機に追いかけることを止めたのである。オリジナルメンバーが一度も再集結していないこと、フロントマンとリズム隊との確執(交流が皆無)はファンとしてはとても悲しく、様々に思うところもあって彼らの曲は長らく聴かないようにしてきた。件の「爆風セッション」に参加するようになってから、ようやく過去の音源に向き合うようになるわけで、たかだか6~7年前のことだ。彼らの歴史におけるエポック的な記録の武道館での演奏は今でこそコンパクトな印象を受けるが(予算がないので大掛かりなセットなどが全くなかった)、改めて見返すと一切の無駄のないこのライブこそが自分の青春時代における爆風スランプの頂点なのだ、と再認識した。あの日、平日だったので普段通りに登校したが(今日の18時、自分は武道館にいるんだ!)と思うと楽しみで仕方がなく、そのワクワク感は言葉では言い表せないほどだった。粗削りで全員がまだ若いけれど、爆風スランプの一つの頂点!想い出は永遠なり。
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