2022年10月19日
この日仕事で初めて一緒になった方が海外での滞在歴があるというので聞いてみると、英国とベルギーとに10年程居たというので興味津々。自分の外画吹き替えのキャリアにおいてイギリスの作品というのは少ないのだけれど、「時空刑事1973ライフ・オン・マーズ」というシリーズでレギュラー出演していた時には(いつも空がどんよりとしているなあ)と思ったもの。コメディの「ミスター・ビーン」しかり、抜けるような青空というイメージが全く浮かばないし、どこか寒々とした風景を想起させる。海外への渡航経験がまるでない(20年以上前にハワイへ行ったのみ)自分の拙い想像力の中にあるイギリスの、果たしてその実態は?とばかりに、あらゆる雑多な事を次から次へと質問してみた。英国人は雨の日に傘をささないのか(アクアスキュータムやマッキントッシュなどの上等なコートを着るのがむしろ嬉しい)→トレンチを着る人はほとんどいない、傘をささないのは単に面倒だから/イギリスと言えばサッカーだが音楽のライブもウェンブリーなどの巨大スタジアムで行われている印象があるがそうしたイベントは多いのか→やはり多いのはサッカーで、試合のある日は渋滞を見越して行動しなければならない/かつて美味しくないと言われたイギリスの食事は今でも本当にまずいのか→現在でも美味しいものは少ない、冷凍物の食事をそのまま食卓に出すことも多い(米国のTVディナーみたいなもの?)等々・・・。子供じみた質問ばかりだったけれど、なかなか無い機会でもあったのでこちらのペースに付き合ってもらう中で、ジェイミー・オリヴァーの名前を出してみた。今や数多いイギリスのセレブリティシェフの先駆け的存在だが、キッチンウェアその他で目にする機会が多過ぎてむしろ食傷気味になるほどで、セレブというよりはぐっと庶民的な存在なのだとか。おぉ、実際はそんな感じなのね、確かに「裸のシェフ」で日本でもプチブレイクした20年前はスリムで可愛い少年だったのに、その後ずいぶんとふくよかになってオジサンの風貌になってしまったからな。当時はうちの奥さんがジェイミーにハマって、自分は吹き替えを担当している川島得愛さんにお会いした時にわざわざサインを頂いたりしたこともあったけど、年月というものは残酷なものだと思い知らされます。その他にもパブの話、フィッシュ&チップスの話など脈絡なくあれこれ聞いてしまい、自分は収穫でホクホク、だけどお相手はヘトヘトだったろうな。長い時間失礼をしました!(画像は当時ebayで入手したジェイミー直筆のサイン本から。)
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