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執筆者の写真Ryusaku Chijiwa

そこを埋めるもの。

更新日:2022年11月19日

2022年11月17日


連日、病床の母に会いに行く。仕事上がりだとどうしても18時半頃の訪問となってしまうので20時までと決められている面会時間のギリギリになってしまう。本来、病院はコロナ禍にあって全館面会禁止となっていて、特別に許可を得た家族のみ少数ながら見舞っているらしいが、顔を合わせたことはない。母にあっては余命宣告を受けているので先週金曜以降父、姉、自分と毎日のように訪れているが、もともと平常時でも家族が代わる代わる見舞う頻度では我が家族が特に目立つほどだったと思う。ところが今回、「いつ見舞いに来ても良い、ご家族との時間を大切にしてほしい」という看護師長の許可が下りているというのに、受付に事前に面会予約の連絡を入れると「今は面会禁止ですが」と言われたり、ナースステーションで記帳をすると「面会時間は15分ですから」などと言われ、情報が全くと言っていいほどに共有されていないことに苛立つ。他に見舞いに訪れている人の姿はなく、毎日のように訪問しているのは自分達家族だ。お看取りの心積もりをしてくれと言っておきながら「どなたですか?」といった風な態度を取る夜間受付の老人にも、たとえアルバイトとして勤務していたとしても病院の顔として責任を持って仕事をしろと言いたくなる。金を貰っての仕事なのにプロフェッショナルとしての自覚がない奴は大嫌いだ。別にホテルのコンシェルジュのような応対をしろと言っているのではない。ほんの少しでも意識を高く持てと言っているのだ。我が家もいずれこの病院を訪れる機会がなくなるのだから、しっかりしろよ!


廊下を行き来すると、つい先週まで母が居た病室が綺麗に片付けられていた。何度か移動はあったが、ほぼずっと同じ部屋だった。心に穴が開くようで、締めつけられる思いがする。

今日はかなり苛立ってしまったが、少し目を開けた母に話しかけることが出来て嬉しいね。


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