2025年1月24日
14回目を迎える本日の講義。通常のレッスンもこれですべて終了、残すあと一回は生徒のボイスサンプル収録に割くのみ。皆があくまでプロの道に進むことを念頭に置いて実践的なカリキュラムを組み、現場でのスタイルに沿ったアニメ、外画のアフレコ、ナレーションやオーディションを疑似体験してもらったこと、僭越ながら自分も皆に交じって声をアテたりしたことで少なからず刺激になったのではないかなと思う。ダメ出しもするが褒めるところはしっかり褒める、そして自分の若かりし頃のダメであった部分を挙げながら決して声優の世界は遠い場所にあるのではないと説いて聞かせてきた。講師としては自分がかつて様々なスクールや養成所で学んだ際に感じた一方通行の指導(言う事は言ったからあとは本人次第だよという姿勢)は避けようと考えて実行したつもりだが、果たして生徒たちにはどう響いたのか。・・・しかし小山までの距離は遠かったね(笑)朝6時過ぎの電車で出掛けるからきっと何がしかの事故等の遅延が生じたりするのではと不安に思っていたし、大雪でも降ったら講義も中止にせざるを得ないとも考えていたのに、問題なく行き来出来たのには本当に助かったと思うばかり。務めを果たさねばという義務感と、初のレギュラーでの講師ということでのプレッシャーもあった。決められた教材やテキストもない中手探りでスタートしたけれど最後には何とか形になったかな?自分としても久しぶりに過去の仕事を客観的に俯瞰する機会になったし様々な情報と記憶を整理することも出来た。その中で改めて感じたのは自分が声優という職業に憧れて憧れ抜いて業界に入り、現在に至っているのだということ。心を折られそうになる出来事を何度も経験しつつ諦めなかったこと、まさにそれに尽きる。夢という言葉は好きじゃない。憧れをそう遠くない未来に現実のものとするのだ、自分ならきっとそれが出来る――!と信じて疑わなかったこと。念ずれば通ず、逆境に負けるなよ!

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