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執筆者の写真Ryusaku Chijiwa

いつかみた青い空。

2019年6月14日


店頭にディスプレイされていた永井博氏の作品をモチーフにしたキャラクターグッズたち。永井氏と言えば大瀧詠一、(同じイラストレーターの)鈴木英人氏と言えば山下達郎のジャケットデザインで知られていた時代。美しい海の風景には、パームツリーにヨット、そしてダイナーの看板やネオンサイン。若者たちがカリフォルニアの青い空に憧れた1980年代。遥か遠く、手の届かない場所にあった自由の象徴、アメリカ。あれから実に40年・・・時は流れ、2019年の今、ごく当たり前の、身近な存在となったアメリカに憧れを抱く若者など果たしているのだろうか?これらはもはや、自分を含む50代、60代の人間が往時を懐かしむだけのアイテムではないのかな・・・などと考えて、少し悲しい気持ちになった。イーグルスの「ホテル・カリフォルニア」の歌詞を思い出すね。いいのだ、確かに自分はあの時代を生きていたのだ。少年の日の憧憬は、いつまでも色褪せずに心の中に残っているんだ。社会に埋没してすっかり汚れてしまった今と違い、まだ純真な部分が多く残っていたかつての自分の姿を、忘れずに心に留めていたい。


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