2022年2月21日
コロナ禍の強い影響を受けてやむなく閉業する飲食店や商店などを報道だけでなく身近でも目のあたりにしてきた2年間。最近では神奈川県大和市を本拠地に東京、静岡で店舗を展開していたベーカリーチェーンの「ベルベ」が突如倒産するというニュースがあったがこれは粉飾の疑いによる経営上の不備と社長の失踪と言う瑕疵があってやや性質が異なるケースになるところ。驚いたのは小田急線沿線の主だった駅に出店していた「北欧」が全39店の営業を終了するという発表だった。1988年創業、小田急に乗れば必ずや目にする看板、必ずしもヘビーユーザーというわけではなかったけれど、「そうだパンを買っておかなきゃ」と言った時に頼りになる(しかも、そこそこ美味しい)という点では「困った時の北欧頼み」といった貴重な存在だったのだ。独り暮らしを始めた1998年から小田急沿線住みになったから、付き合いは約四半世紀。10店舗がドンクに譲渡されるというが、全店閉店と言うのは思い切ったことをするなあという印象。事業を継続する余地が全くないのだろうけど、長らく親しんだ地元のアイコンが消えてしまうのは何とも寂しい。ポンパドールとかヴィ・ド・フランスなどベーカリーチェーンは他にいくらもあるけれど、普段使いの気安さがある馴染みの店が丸ごと無くなってしまうのだからね・・・。すでに先週あたりから早い時間に行かなければ商品はほぼ売り切れている状態、別れを惜しんでいる人は多かろう。残念だ。
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