2021年7月24日
マクドナルドが東京・銀座に一号店をオープンさせてから今年で50年を迎えるにあたってそのキャンペーンのCMが話題になっているとのことで、メイキングを含めた動画を視聴。銀座の店舗の外観だけでなく、役者、エキストラに至るまで1971年当時の雰囲気を完全に再現するという凝りよう。このように細部にこだわって往時の風景をそのまま蘇らせるという手法はCGを駆使した「オールウェイズ」等の映画やテレビドラマ、企業の成り立ちや商品の歴史を紐解くCMでもすっかりおなじみになっているけれど、いたずらに「泣かせることありき」で作られていないのがいいね(それでも何故だか涙腺が緩んでしまう・・)。50年前の少女と実年齢(と言うには若いけど)の現在とを演じるのは昨年、61歳(!)にして水着写真集を出したことでも話題になった宮崎美子さん。可憐で、愛おしくなるほどにキュート。昨今、ドラマや歌の活躍で上白石萌音ちゃんが広く人気を得た事で、宮崎さんの可愛さが再び再認識されることになったんじゃないかなあ。雰囲気がよく似ているものね。
自分も幼い頃、この銀座の歩行者天国を母に連れられて歩いたことが一度だけあって、マクドナルドのハンバーガーも食べたのをかすかに記憶しているけれど、しっかり覚えているのは小学生になってから。我が家は横浜市(緑区)の長津田というところに住んでいて、最も至近のマクドナルドは横浜線に乗って原町田(現・町田)へ行かねばならず、利用するのは年に一度か二度しかなかった。テナントの二階にサンリオショップの「メルヘン」があってそこへは姉が必ず行きたがったので親に連れられて町田のマクドナルドへ行く時はメルヘンがセットになっていた。滅多に行けないマックでの食事も楽しかったけど、店内の申し込みハガキに記入しておくと、毎年誕生日にささやかなノベルティグッズ(組み立て式の貯金箱など)が送られてくるサービスがあって、これも嬉しかったな。夏になると週替わりでマックシェイクの限定フレーバーを買うのが楽しみだったし、中学生ぐらいになると独りで店で食事するようになり、毎回注文はお決まりのようにビッグマックだった(発泡スチロールのパッケージが懐かしい!)。残念ながら彼女とのデートで使った、というシチュエーションはなかったけれど、今回のCMで思い出したこと・・・高校が男子校だったこともあって、ちぢぃーの初デートは20歳の時。映画(「インディ・ジョーンズ/最後の聖戦」)に行く前に何か食べようと立ち寄ったのがモスバーガーの渋谷公園通り店。彼女はバーガーだったと思うけど、自分があまり考えずに注文したのはホットドッグ。おしゃべりをしながら食べるタイミングがなかなかつかめず、(しまった・・・大口あけて食べなきゃいけないじゃん)と内心焦りながら、店を出る直前までに何とか食べ終えたのだった。そう――自分が少女の立場だったのだ(笑)だから、今回のCMのばあばの言葉にはホント、共感するんだよね。
今日、気安く日常的に利用されるファストフード店においても、時代を超え、世代を超えてこういったドラマが人それぞれにあるのだと思います。このCMを見て、自分のエピソードを思い出してみるのもいいかも知れません――さて、あなたはどんな思い出が甦りますか?
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