2024年11月26日
向谷実、櫻井哲夫、神保彰から成る超絶フュージョンユニット「かつしかトリオ」のライブへ二年ぶりに参戦。何というカッコ悪いバンド名なのだろうといまだに思ってしまうのだけれど(笑)安藤正容、則竹裕之、須藤満の「アカサカトリオ」をもじった楽屋落ち的な側面もあるのは判っているものの、ねえ。「かつしか―」は星座のバンド(カシオペア)出身、「アカサカ―」は四角いバンド(Tースクエア)出身者で構成されており、このかつしかトリオにギターの野呂一生が加わればカシオペア黄金期のオリジナルメンバーが揃い踏みとなるのだけど、まあ色々あって脱退したという経緯があるのでそこは触れないでおく部分。先日の爆風スランプもベースの江川ほーじんが長期入院中で不在のままのリユニオン。自分が中学、高校時代に熱狂した二大バンドはそれぞれ事情は違えど当時の顔ぶれでのステージを見るのは不可能に近くなっていて、これについては今もなお複雑な思いが残っているのだ。とはいえ演奏はギターレスとは思えぬ迫力と圧倒的な音圧でグイグイと迫って来る。和やかなMCとは全く似つかわしくない超絶技巧のプレイの連続。スクリーンセーバーのような映像をバックに(笑)三人で合計200歳【向谷(68).櫻井(67).神保(65)】(!)とは思えぬ演奏を聴かせてくれたのでした。二年前は収拾がつかない感のあった向チンのMCもすっきりまとまっていたし、櫻井、神保のリズム隊はよりパワーアップした気が。奇しくもほぼ同時期に自分が青春時代に追いかけたバンドのライブが見られた。自分も生きて行かなければだ。
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