「音響ハウス Melody-Go-Round」鑑賞記。

最終更新: 4月5日

2021年4月1日


今日から新年度!外はいい天気、気温も例年より高く、薄手のジャケットを羽織っていても歩いていると少し汗ばむようなうららかな陽気。この日はオフ、夜勤明けだったけど珍しく都心へと遠征。やってきたのは東京都写真美術館、恵比寿に来るのも随分と久しぶりだな。恵比寿と言えば20数年前に通った東京アナウンスアカデミーのある場所。またジュニア時代によくお世話になったAMGスタジオ(アミューズメントメディア総合学院系のスタジオ)もあり、毎月数本の外画に呼んでもらって足繁く通った時期を思い起こすと実に懐かしい。アナ・アカの時は最初に通った声優スクールを卒業してから数年のブランクを経ての再挑戦だったこともあり、1年間の授業を終えて臨む学内オーディション(プレゼン)では絶対に合格するのだということを念頭に、クラスメイトとの授業以外の交流は一切断つほどに鼻息を荒くしていたから、この地で遊んだり酒を飲んだりといった思い出はない(もう後がなかったから必死だったのだ)。紆余曲折を経て、駆け出しのプロとして仕事をするために再び足を運んだことも含めて、恵比寿は遅れてきた青春時代の思い出の街・・と言えるだろう。

あまりに多くのことが目まぐるしく過ぎ去り、のんびり思い起こすことはあまりないけど。


今日の目的はこれ!音楽仲間の間で非常に評判の高かった映画「音響ハウス」。昨年11月の封切りから約5か月、東京での上映もいよいよこれで最後のようなので、遅ればせながら劇場に足を運んだ次第。翌日が最終日だから密もなかろうと来てみれば、座席数190に対して12、3人とまばら。最前列で鑑賞したけれど、魔法の水に浸っているような快い気分の中で楽しめた。ドラマーとしてプロユースの本格的なスタジオでのレコーディング経験はないけれど(母校の日本工学院八王子専門学校の卒業実習で演奏した程度)、声優の仕事で行った一口坂スタジオやスタジオザウルスなど演奏の収録でも使用されるブースに足を踏み入れると、独特の空気感があってわくわくしたものだ。そんな心が浮き立つような素晴らしいドキュメンタリー、何が素晴らしいって、全編に流れるのがこの作品の為に書き下ろされた新曲「Melody-Go-Round」(演奏はHANA with 銀音堂)なのだけど、そのドラムの高橋幸宏氏のスネア(現在もタマのベルブラスなのか?)の音の生々しさ!自然な響き!快いアタック!まさに最高にのサウンドがスクリーンを通してずっと聴こえていること。これはよくぞこの音でミックスダウンしたなとエンジニアの飯尾さん、ギタリストの佐橋さんに拍手を送りたい(人選も素晴らしい!)。上質の音楽とはこうして生み出され、こんなにもリスナーの心に訴えかける力を持っているのだということを再確認できて、幸せな気分になった。音楽は決して可能性を失ったりはしていない。それを信じていいのだ。ああ、観に来て良かった!いずれはソフト化されるだろうと思うけれど、これは絶対のオススメ。必見の作品です。




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