「アタシとしたことが、ドジな話で・・・」。

最終更新: 6月25日

2021年6月16日


久しぶりに家で奥さんとゆっくりする時間があったので、何か映画でも見るか・・・と思いふと選んでみたのが懐かしの「刑事コロンボ」。何を隠そう、コロンボはかれこれ15年以上も前にDVDで全話をコンプリートしていたのに、実際に見たのはオンエアで視聴したものも含めても10本にも満たないというありさま(コロンボは好きなのに!)。ディスクの入ったファイルを手にする機会は何度もあったのに、見るのは気に入ったエピソードばかりだったからだ(何故か「構想の死角」「別れのワイン」「殺しの序曲」のローテーション)。なんてったって本数がやたら多いもんでね、どれから手を付けていいのか皆目見当もつかないンですよ・・・とコロンボ風に言ってみたが、とにかく興味を惹きそうなタイトルから見ていくしかない!と選んだのが「美食の報酬」。いや、これは何とも楽しい一本!選んで大正解でした。まずこの作品、お決まりの導入部の殺人では犯人の手口を見せない。視聴者は捜査にあたるコロンボと一緒に謎解きをするような形となる。被害者はワインに混入された毒で殺されるのだが、それが「テトロドトキシン」―つまりフグの毒である。日本料理におけるフグの取り扱い方について、またその毒についてしっかり説明する描写があるのに、画面に大写しになるのは「ハリセンボン」だったり、岩松マコ演じる日本人の名前がオズ・ケンジ(小津安二郎と溝口健二から)だったり、色々な材料をぶち込むオムレツを作る程度だったコロンボの料理の腕前が実はかなりのものだったり・・・と見所満載で見ていて飽きない。額田やえ子さんの翻訳と小池朝雄さんの名調子でセリフが生き生きとしている。これこそが日本語吹き替えの妙味であり、楽しさだ。食わず嫌いなどせずに、他の作品も見なければ!



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